午後3時から台北市文化局北投温泉博物館に視察にいきました。
日本人により100年以上前に設置されたアジア最大の公衆浴場とのこと。
今は台北市政府により温泉博物館として運営されています。
しかし、人の賑わいがすごい。
博物館でなぜここまで集客力があるのかと思い、台北市の方にお尋ねしましたところ合点がいきました。
ここの博物館の周りには民間ホテルが立ち並び、同じ敷地内には世界でトップレベルのデザインをほこる図書館も併設されているのです。
もちろん台湾人の文化意識の高さが集客するひとつの理由であるとも思いますが、民間活力を引き出す行政の力、また様々イベントを仕掛けている行政の経営力が集客の大きな原動力となっているものと確信できました。
博物館でありながら自力で運営しよとしている意識レベルの高さに、本市の文化施設運営において参考にすべきであると強く思った次第です。
この度、台北市文化局の施設を数々視察させていただきましたが、全てに共通することは歴史や文化の事物保護や保全に寄与しながらも経営感覚に優れ自立して運営しようとしている強い意識が伝わってきました。
加えて、文化施設単体で設置するのではなく、温泉博物館と図書館を併設するなど互いのポテンシャルを引き出し、相乗効果が発揮できるような仕掛けも注目すべき点であると考えます。
和歌山市も大いに参考にすべきです。
最後から2枚は、そなんな素敵な台北市北投図書館です。