李登輝元台湾総統 | 和歌山市議会議員 戸田正人 オフィシャルブログ Powered by Ameba

7月17日から19日、日台友好和歌山市議会議員連盟として台湾を訪問。


新北市、宜蘭県の行政、議会を訪問し有意義な交流をしてまいりました、今後は人的交流はもちろんの事、経済や文化の交流の橋渡しとなるべく和歌山市議会が先頭に立ち進めて参りたいと考えたところです。


さて、そのような日程の中、元台湾総統李登輝氏にお会いする機会がありました。


李登輝さんに関係する書物を過去に何冊も読んでおり、政治家として、日本人として大変尊敬している、あくまでも書物上の私のヒーローであるのです。


そんな私のヒーローと直接お目にかかれる日を迎え、高まる緊張と期待の中、台湾総合研究所に着き、ついに李登輝さんと対面する事ができたのです!



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力強いリーダーシップ

みなぎるパワー

熱き言霊

そして、優しい笑顔


李登輝さんのお話を聞いていると、どんどんと引き込まれていく・・・

今年で91歳におなりになるそうだが、なんという人だろう・・・


李登輝さんは冒頭、台湾人の私が日本の事をとやかく言うのは大変おこがましいがと述べられてから、李登輝さんが見る日本についてをお話いただきました。


経済が低迷する日本において、力強いリーダーが必要である!この問題は日本国内だけではなく、アジア、いや世界が注目する事柄である!日本は世界的な立場の中で、日本の役割も果たせていない!など・・・


いきなり厳しいお言葉を頂きました。


日本は自国の事だけではなく、アジア全体を視野に入れ、東アジアの自由解放、独立などを考えてきた歴史的背景があり、アジアの旗手的存在だった我が国が、今では自国の事だけしか考えず、尚も日本国内が今だ低迷から脱却できておらない、また、我が国のリーダーとは世界的視野のもった人物でないといけないなど、日本の現状を的確に捉えら、我が国の事を憂いてのお言葉だったのではと私は痛切に感じました。



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そして、興味深かったのが・・・


①これからの日本のためにとの事の中で、李登輝さんは明治維新時代、坂本竜馬が発案した「船中八策」を引用。


②47都道府県は多すぎる。中央集権から地方分権し連合政府にすべきとの事で、国内を6州程度に分けるのがが良いのではと道州制を提案。


③総理大臣は国民の直接選挙で決めるべき、いわゆる大統領制度を推奨。


④アメリカが作った現行憲法、教育基本法を変えるべきとの事。


などなどを述べられましたが、どこかで聞いたフレーズだと思いませんか?そうです、大阪維新の会が提案している内容と被るのです、実は、この公式会談の後、握手や写真などを撮ってもらっていたときも李登輝さんは「大阪の橋下さんってご存知ですか?」「なかなかおもしろい人ですね」などプライベートな発言をされておりました。


李登輝さんがおっしゃる今の日本における力強いリーダーとは橋下徹氏ではなかろうかと感じました。



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尖閣諸島問題についても言及され、「尖閣は日本のものです。1971年以前の歴史を知らない者が、政治的パフォーマンスで言っているだけの事」


「過去の歴史から鑑みた時、台北市と沖縄県との間で漁業権の問題があるだけで、領土問題なんていうのは元々なかった」


「ただ、日本政府はその漁業問題にしても過去、日本と台湾の間で15回の会議を開きながら結論をだしておらない。なぜならば、中国の顔色を伺っている日本は台湾と国交が無いとの理由で、まともな議論をしない」などの事を延べられておりました。


古い日本と台湾の歴史を知る、台湾人の李登輝さんに「尖閣は日本の領土だ」とハッキリ聞く事ができて、何よりも確信を得ることができ安堵しました。


先日の新聞報道で日本政府が尖閣諸島購入意思を示しましたが、地主さんは「日本政府には売らない!」と述べられておられ、それは、今までどれだけ日本政府が尖閣諸島をおざなりにしていたかを露呈したかのように見え、地主さんとしては「今更、なんなんだ!」という憤りの表れだと感じました。


最後に日本人の精神をお話いただきましたが、特に印象深く私の忘れかけていた日本人としての精神を叩き起こしてくれた言葉がこちらです。


李登輝「今の台湾があるのは、日本の精神が受け継がれているからなのです」


私は日本人としての自覚を再確認し、アジアの旗手となるべく誇りを取り戻せねばと強く感じました!