戦略と言っても、じゃあ具体的な方法論はといえば、当時は暗中模索でした。
いろいろな育児本、東大合格のノウハウ本を読んでもなかなかしっくりくるのもがありませんでした。
わが子を東大に入れたお母さん、お父さんが書いていらっしゃる本はたくさんあるのですが、「東大」という文字はタイトルにあっても、中身は一般的な育児本である場合が多いのです。
「挨拶」、「朝ごはんを家族で食べる。」といった当たり前の子育てが東大合格につながったといったという論調はよく目にするものです。
また、もう1つのありがちな内容として、自立、自発を謳っているものも見かけます。確かに自発的に勉強し、自立し、夢を持って生きることのできる子供は本当に素晴らしいと思います。
でも、これはあくまで人格教育であって、子供に学歴をつけさせることは別次元の問題だと思います。
そして、東大とは何の関係もない。東大生になれなくても、自立したよき大人はたくさんいます。
母親なら子供に人間力も知力も兼ね備えて成長して欲しいと願うことはごくあたりまえのことです。
当然人格教育は家庭教育のコアの部分であるのです。人格論と東大を結びつけるということにしてしまうことに深い問題を感じずにはいられません。
東大という出口戦略に向かって人格を伸ばすことを考えると、入学できた時に燃え尽き症候群になってしまうのではないかという危惧さえ抱きます。
この思想は、息子の中学時代の校長先生の哲学に通じるものがあり、先生のモットーは、「人格を磨くことによって、学力も伸びていく。」でした。
先日、ある息子の中学時代の同級生お母さんに会った時に、彼女は、笑って言いました。
「娘は、中学時代に人格を磨こうと本当に一生懸命お手伝いをしたり、周りの人に気遣ったり、本当にいい子になろうとしていたの。でも成績はさっぱり伸びなかったわ。」と。
私は、家庭での人格教育決して軽視しているわけではありません。
人格教育こそが子育ての中で一番大切で、また、これこそが子供と過ごす時間の中で最も楽しいものでした。
だから、「人格を磨くことと学力を伸ばすことは、まったく関係ない。」とあえて言いたいのです。
私が、子供を育ててみて分かったことは、「学力を伸ばすことは、そんなに高尚なことではない。ただ、勉強すればいい。」ということです。
「人格=学力」なんて、もっての他です。
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