ウキウキ鳥見日記 -8ページ目

ウキウキ鳥見日記

バードウォッチングの日記です。

一昨日が仕事納めだったので、昨日の12/29は茨城県稲敷市甘田干拓地へハイイロチュウヒという鷹が見たくてバードウォッチングに行ってきました。

何故ハイイロチュウヒかというと理由は単純、まだ見たことないワシタカ科の鳥だからだ。

生涯のうちに日本で300種の野鳥を観察するのが私の学生時代からの目標で、一昨日の段階で292種だ。もしハイイロチュウヒが見られれば293種となる。

さて甘田干拓地だが、車で1時間程度の探鳥地だが、なかなかのポテンシャルがあって4年前に行った時は広大な芦原の上をチュウヒが飛び回っていて凄いなと感心したが、ハイイロチュウヒは見れなかった。

ところが驚いたことに昨日行ったら、芦原がほとんど刈り取られて、芦原の鳥は居なくなっていた。なんということか(泣)


それで今日、栃木・群馬・埼玉の県境となっている渡良瀬遊水池に行ってきました。

ここなら芦原が手厚く保護されていてヨシが刈り取られることなどあり得ない。コチョウゲンボウが見られる可能性もある。

何故コチョウゲンボウが見たいかというと理由は単純、まだ見たことのないハヤブサ科の鳥だからだ。

行ったことないので、ネットで調べると鷹見台というところがあって、第2調節池が一望できるとのこと。鷹見台とはいかにもハイイロチュウヒが見れそうではないか。

鷹見台への到着は9:30頃。まだ誰も来ていない。

1時間芦原を眺めていたが、ハイイロチュウヒどころかチュウヒさえ現れない。

隣に来た2人連れのキャノンの白レンズの人が携帯で野鳥撮影仲間と話しているらしく、一緒に居るお仲間に「神社にコチョウが出てて沢山の人で見てるそうだ。飛ぶ前にすぐ行こう」と言って、鷹見台から慌てて去っていった。

「コチョウ」というのは、おそらくコチョウゲンボウのことだろう。するとハイイロチュウヒはハイチュウかな? なんか美味しそう。

そうこうしているうちに尿意が起きて、鷹見台にはトイレがないし、一旦遊水池の外に出てコンビニを探したがなくて、県道9号線沿いの「手打ちそばうどん 下野茶屋」に入ってちょっと早めのお昼を頂いた。それにしてもおそば屋さんのカレーどんぶりは美味い。

せっかく渡良瀬遊水池の外に出たのだから、渡良瀬遊水池の北西方向の農耕地に行ってみよう。

ネットでは去年ミヤマガラスの30羽の群れが降りていたそう。

東武鉄道の踏切を渡って、群馬県板倉町の広大な農耕地へ。

するとすぐに電柱に止まったハヤブサ科の鳥を発見。ヒゲ状の斑が薄いからチゴハヤブサではない。背中に褐色味がないからチョウゲンボウではない。コチョウゲンボウに間違いなしだ。293種目はコチョウゲンボウでした。
その後、未舗装の道をゆっくり走らせながらミヤマガラスを探したが見当たらなかった。ま、いいや、ミヤマガラスは3月に涸沼川辺りの農耕地で見るからいいや。

さて、再び鷹見台に戻ろうと渡良瀬遊水池の中を車で走っていると、池内水路の岸に10名程の人が対岸へカメラを向けている。
ツクシガモでした。西日本の鳥で関東では珍しい鳥だ。ツクシガモが294種目となった。1日で2種も初見とは凄い。

鷹見台に戻るもやはりハイイロチュウヒは見当たらず。
ま、いいや、ハイイロチュウヒはいつか霞ヶ浦の浮島草原で見るからいいや。

帰りに遊水地の中を車でゆっくり走っていると、10人ぐらいのカメラマンが芦原へレンズを向けている。
「何がいるんですか?」と聞くと「ハイチュウだよ。まだ帰って来てないけどね。何時に帰ってくるかわからないんだ。4時なのか5時なのか」「ハイイロチュウヒのネグラがあるんですか?」「そうだよ。え? 知らずにここに来たの?」
やっぱりハイイロチュウヒは「ハイチュウ」だったのでした。

まだ12時半なので4時過ぎまで待てないから、帰って来たのでした。
しかしこの渡良瀬遊水池の芦原の広大さは凄い。こんな素晴らしい場所を永遠に残しておいて欲しい。

キマユホオジロ

私が好きな野鳥にキマユホオジロというホオジロ科の鳥があるが、渡りの時期に日本海の島に行かない限り見られる鳥ではない。

1980年5月4日に長崎県対馬の佐護で見たのが唯一のキマユホオジロの観察体験だ。

今回、ゴールデンウィークを利用して日本海の島、石川県輪島港の沖合50キロに浮かぶ舳倉島に妻と二人で行き、キマユホオジロを実に43年ぶりに見ることができました。


2023年5月3日午前2時半に取手の自宅を出発、柏ICで常磐道に乗り、三郷から外環道、大泉から上信越道に入り、松井妙義ICで高速を降りて国道18号で碓氷峠を登って軽井沢ヘ。風光明媚な浅間サンラインの信州ドライブだ。

軽井沢を過ぎた辺りで車の前方の上空をヤマドリが横切った。ヤマドリが飛ぶなんて凄い。さすが浅間サンラインだ。

戸隠そばを食べる計画なので、お店が開く前の時間潰しで上田城跡の真田神社を参拝してから戸隠高原ヘ。

戸隠そばで一番開店時間の早い(淳平調べ)「そば処よつかど」で天ざる蕎麦を頂きました。美味しかった。

戸隠高原はブナカンバ広葉樹林帯の奥日光のようないい感じの高原だったが、奥日光にはない要素が3つある。忍者と神様と蕎麦だ。

国道18号に戻り、妙高高原町など通り、直江津で北陸道に乗り、ガソリン補給のために富山で高速を降りた。

富山からは高速を使わず氷見を経由して石川県輪島市のホテルルートインに到着したのは17時ぐらいだった。


翌5月4日は朝市を見学してから船で舳倉島ヘ。

10時半頃上陸して、すぐに探鳥開始だ。

前回舳倉島に来た2019年4月28日はキビタキとオオルリだらけだったが、今回は一般種の大きな群は見られない。

磯沿いの道ではタヒバリを4羽ほど見た。

水場では30分ほど待ったが現れたのはシメだけだった。

民宿つかさ周辺の木の梢には数羽のコサメビタキが活発に動き回っている。群れの中にノジコ♀を発見。これは嬉しかった。


どうも低調だし、甲板でゴザに座るのは嫌だから早めに船に乗ろうと13時半には港に戻り、海女さんの作業場の自販機でコーラを買ってベンチに座って飲んでいるとエンベリザの5羽ぐらいの群れが盛んに採餌している。何かな? 双眼鏡を向けるとキマユホオジロだった。



わ、キマユホオジロ! これは嬉しい。
「わあ、カワイイ」と妻も大喜びだ。
眉斑の黄色がオシャレだ。
ここにはシメとジョウビタキ♀と夏羽のアトリも居着いていた。
いつの間にかバードウォッチャーが5人ぐらい集まって来ていて、その中の一人のご婦人が「向こうの岬にとんでもない珍鳥が出たわよ」とおっしゃる。「もう一生見れない鳥よ」「それは何ですか?」と聞くと「ハシグロヒタキ」とのこと。
私には珍鳥の出現情報を聞いて駆けつける習慣がないし、見に行っていたら船の席がなくなるのは確実だから、岬には行かず乗船した。

その晩は富山のルートインに泊まり、翌5月5日はどこにも寄らずに高速使わず11時間かけて自宅に帰った。

テレビで船橋の三番瀬(さんばんぜ)海浜公園のニュースが流れ、毎年冬に大きな群れで来ていたミヤコドリが近年は夏に小さな群れで来るようになったとのこと。

ミヤコドリかあ、まだ見てないな。今なら季節もいいし、三番瀬行ってみよう♪

という訳で、先日三番瀬に行って来ました。

愛車のスイフトRSハイブリッドが傷直し中なので代車で高速に乗った。

代車もスイフトだが、ナビが付いてないのでスマホのナビで行ったけど、声だけのナビだと外環から京葉道路が怖かった。

三番瀬海浜公園の駐車場への入り方がよくわからず、何回か入り口前を行ったり来たりして、ようやく駐車したのは12時頃だった。ちょうど大潮の引き潮のピーク時だ。

広大な干潟を前にして、「あ、長靴忘れた」と思ったが、潮の引いた干潟は固くて普通の靴でも水が入って来ることはなかった。

右方向が広いし、バードウォッチャーも遥か彼方に何人かいるので、干潟の上をプロミを担いで右方向へ向かう。

途中、帰ってくるおじさんに声かけられた。

「ヒメウズラかい?」

「いえ、ミヤコドリがいるって聞いて来たんですけど」

「ミヤコドリはいないなあ。今日はヒメウズラだよ。ヒメウズラ若が一羽いるんだ。朝のうちはプロも写真撮りに来てたよ」

「ミヤコドリ、いないんですか?」

「今は完全に潮が引いてるからね。満ちてくれば現れるかも。それよりヒメウズラだよ」

ヒメウズラシギも見たことないけど、そんな識別の難しい鳥よりも一目で分かるミヤコドリをまず探そう。

三番瀬の右端近くから汀線付近をプロミでなめていくと、1羽のミヤコドリがすぐにプロミの視界に入った。

やった! 見たことある鳥が一種増えた。

これで291種。300種まであと9種だ。



写真は撮ってないので、いつものようにフィールドガイド日本の野鳥から高野さんのイラストを掲載

それにしてもコーワのプロミナーの解像力は凄い。肉眼では点にしか見えない遥か彼方のミヤコドリがはっきりくっきり鮮明に見える。観賞レベルの見え方だ。

それと、プロミの視界にカラスが入った。このカラス変だ。首の後ろの色が淡いからコクマルガラスではないかな?ずんぐりしてるし。

3羽いて、3羽とも同じように首の後ろが淡いから個体差ではなくコクマルガラスなのだろう。292種目だ。



ヒメウズラシギは見つからなかった。


帰りは高速怖いので、一般道を通って帰ったのでした。