「デスパレートな妻たち8」ファイナルシーズン最終回となってしまいました~!!
<#23 晴れやかな妻たち Finishing the Hat>
今更ながら、このドラマのホントにすごいところは、ハウスワイフたちの日常を丁寧に描きながらも、とても日常とは言えない、いわば「超絶非日常」みたいなドラマが次々と展開されちゃうところ。
正直言って、そのドラマはいつも重犯罪レベル。終わってみれば、殺人だっていくつあった?って感じで。
でも、一人ひとりの生活や人生については、視聴者としても共感したり、とても共感できなかったり、憎らしくなったり絶対に許せない!、と思えば同情したり愛しく思ったり…の繰り返し。
私も最初は順当に(?)スーザンに思い入れがあったけど、そのうち、彼女に対してはとても複雑な心境になってきて、リネット同情的になったと思ったらすごく許せなくなって、やっぱギャビーだわって思うんだけど、いやとんでもないワガママ女だろって思ったり、超保守派のブリーには感情移入できないわームリムリと思ってたくせに、やっぱ一番信用できるのはブリーかもとかって、もうとにかくコロコロと感情移入先が変わってくる。
もちろん、主要4人のほかにも、常に同情できる隣人たちが次々と出てきては消えていくんですよね。
これって、現実生活でもアルアルのパターンだと思うんですよ。
だから、友人は、複数の方がいいし、だけど多すぎない方がいい、とかって感じるんですよね、このドラマ見てると。
ファイナルシーズンでは、これまでの登場人物がイロイロ出てきて、ファイナルだわーって雰囲気を醸し出していたけれど、最終回には、かのキャサリンが出てきて・・・ボディ・オブ・プルーフが終わった今となっては、ホントに会いたかった~ってじんわりきたよね。相変わらず上から目線で嫌味っぽくてスタイル良くて、なんだかホッとしました。
今回の面白い演出としては、レネの結婚、ジュリーの出産、そしてマクラスキーさんの最期、という、人生の超大型イベントが交錯するところ。
それぞれに感動的だし、涙涙。
レネの結婚式については、ベンの優しさに感嘆しましたよ。
いろいろあって式場にすっかり遅れて到着したレネ、もう怒りと興奮とかが入り混じった変な感情の中で、ベンにあった途端に、ベンにいわれなき怒号を浴びせて、「私に怒るんならオーストラリアに送り返してやる!」とかっていうんだけど、ベンはそんなレネに対して、全てを受け止めるように、「今まであった誰よりもきれいだよ」って、優しく言うんですよね。
いやー泣いたわー。
ベン、ホントに大人のいい男。
レネは世界一の幸せ者ですよ。
そして、リネットの乾杯のあいさつもよかった。
結婚すると、次の幸せを探し始めるけど、実はそんなものは探したって見つからない。
心の隙間を埋めることはできない。
なぜなら隙間なんてないから、
みたいな話なんだけど、こうやって書くと全然分かんないですよね、
要するに青い鳥の話みたいなことです。
でも私は分かってましたよ。結局トムが折れて、一緒にニューヨークに行くってことは。
そういうカップルだもんね、あの二人は。
そして、そんな二人だからこそ、最高なんですよ。
立場が逆転したギャビーとカルロスのエピでも、庭師との不倫の過去がチラッと出てきて、あーそんなこともあったよね~みたいにして遠い過去を懐かしく思い出しました。
ブリーは弁護士のトリップと結果的には上手くいって、しまいには保守派の議員になるっていうオチ。
今シーズンの裁判沙汰で、ブリーの信頼度は私の中でかなり増してるので、議員とかスンごく向いてると思います。応援したいわー。
スーザンが引っ越すことを友人たちに告げて、それを皮切りに結局、二度とふたたび会うことはなかった4人。
でもすごくまとまったよね。
ラストのミステリーチックな終わり方もよかった。
崖っぷちの主婦たちよ、永遠に~!
という感じで、爽やかに、かつそれらしく、締めくくったと思います。
なんだか本当に寂しいけれど、みんなにはとにかくお疲れさまと言いたいわ~
そして、またいつか会いたいけれど、多分会えない。
人生って一期一会ですね。
そこがいいんだよね。
それでいいんだよね。