「スキャンダル2」
<#10 駆け引き One for the Dog>
ハックは大統領襲撃犯として捕らえられ、愛国者法により厳しい拷問を受けるのだけど、一切口を割りません。鍛えられていますからね。
検察側の代表としてデイヴィッドがその様子を見に行くわけだけど、あまりの人権侵害に中止を訴えるも、ここは国内ではなくペンタゴンだと一蹴されます。愛国者法自体が違憲な内容ですから、普通の人は見るに見かねるでしょう。検察官としてのデイヴィッドの誠実な一面が描かれています。
一方、大統領の容態はなお回復せず、大統領職を引き継いだサリーに、今や危険人物であるホリーが取り入り、二人の思うがままに動いていることを憂えたファーストレディのメリーは、なんと、グラント大統領の容体が回復したことにして、彼の職務復帰を希望するという文書に、フィッツの名でサインを偽装します。知事の時代からずっと自分がサインしてきたから絶対に分からないというメリーですが、明らかな違法行為にオリヴィアは青ざめます。
オリヴィアだってこれまで相当の違法行為をしてきたでしょうと思うけど、それなりの線引きというか、建前っていうのは一応持っているんですね。
そこでオリヴィアは今回はフィッツをなんとか救おうと、様々な工作活動をすることに。
ところがサリー側はこのサイン文書は偽物だということはすぐに気付きます。
だって、元気に回復したはずの大統領と会ったり話したりすることは、誰にも出来ないのですからどう考えても怪しいですよ。
でもオリヴィアもメリーも、フィッツの回復を信じているし信じたいわけで、ホリーやサリーの思うがままにさせておけないのももっともです。だって、大統領の襲撃を命じたのは、やはり、というかほかならぬホリーだったということが、ほとんどハッキリしてきたのです。
個人的には、フィッツのことはそんなに好きでもないし、大統領としての手腕も疑問視してる方なんだけれど、これだけ意識不明の重体が続き、ホリーのような極悪非道のならず者の意のままに国の中枢が動いていくことを見ていると、なんとか大統領を回復させ、その権力を奪還しなくては!という気になってきます。彼をずっと眠らせていたのは、視聴者のそんな気持ちを募らせるための演出だと思いますがネ。
今回のエピは、オリヴィアたちにようやく光が差してきた、というようなまとめであり、意外と解決できるのねってホッとしたところなんですが、当然全てが解決したわけではなく、それにはなお程遠い段階です。ホリーみたいな危険人物に大きな弱みを握られているオリヴィアたちフィッツ側の人間は、この先問題を打開していくことは相変わらず困難でしょうね。
まだシーズンも中盤にさしかかってきたというところだし。
というわけで、まだまだ楽しめそうです。
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