かねてより、これは見なくては!と思っていたドラマがDlifeにて再放送されると知り、見始めました。
「ホームランド」です。
いやこれはもう・・・。思うところや言いたいこと、たくさんあります。
イラクに赴任中に捕虜として捕られた海兵隊のニコラス・ブロディ軍曹が、奇跡の生還を遂げます。
祖国アメリカでは英雄として迎えられ、国を挙げて称えられるのですが、CIA捜査官キャリー・マティソンは、ニコラスは捕虜である間にアルカイダに寝返り、スパイとしてアメリカに送り込まれたものと確信し極秘捜査を開始します。
テロリストの捜査の過程や、英雄帰還兵の周辺の人間関係を描きながら、現代アメリカ社会を浮き彫りにする、サイコミステリー兼、社会派人間ドラマってところでしょうか。
私の中ではまだシーズン1も序盤なので(~2話しか観てません)、今後ドラマがどういう方向に行くのかまだつかめませんが、一流の謎ときミステリーであるとともに、アメリカの抱える大きな病、そこに切り込む、ってところまでいくと面白いなと期待しています。
このドラマを見てまず思ったのは、最近のドラマはコメディでも人間ドラマでもミステリーでもアクションでもそうなんですが、とにかく赤裸々な日常を描きだす傾向にありますね。
つまり、従来は比較的避ける傾向にあった、人間の汚い部分や現実の汚物、濡場、そういったものを割とさらけ出す、というか、現実の目線に近いようにカメラに収めるということが行われている気がするのです。
ごく簡単な、象徴的な例をあげると乳首を出すとかそういうことです。
もちろん、出す人は限られてくるのだとは思いますが、それでもここ数年で始まったことではないかなと思います。10年前であれば、このクオリティであっても、プライムタイムに放送するのは難しかったのではないかな。
要するに、TVドラマの熾烈な戦いの中で、人間ドラマとしてはその映像の力を引き出すために、映像にもより高いリアリティが求められるようになったということなのかなと。
ドラマの主人公は若きCIA捜査官キャリー・マティソンですが、演じているのはクレア・デインズ。
最近、エミー賞のニュースでこの名前を聞いて、ああ、クレア・デインズが出ているドラマがあるんだな、そういう時代になったものだなぁとしみじみしたのを覚えていますが、私にとってクレア・デインズといえば、最終的な記憶は「レ・ミゼラブル」のコゼットでして、悲しい過去を抱えているが、愛情いっぱいに育った箱入り娘のいたいけな少女というイメージなんですね。
それがCIA捜査官とは、ずいぶん成長したものです。
けれど、まだまだ未熟な若い捜査官である彼女の、たまさか見せるちょっとした弱々しい表情に、コゼットの面影を見いだしたりして、なんとなく支えてあげたくなるような瞬間があったりします。
キャリーの活躍とクレアの演技力には今後も注視していきたいです。
そして、超どうでもいい細部なんですが、とはいえ、これは吹き替えで観てる「クリミナルマインド」ファンとしては見過ごせない問題だと思うんですが、ソールの声に小川真司さんを当てているということに、多大なる違和感を感じています。
だって・・・顔はギデオンなのに、声がデヴィッド・ロッシなんですよ!!すごい気になりますよ、ここで新旧のBAUボス対決させてどうすんの!?まぁそのうち慣れるのかな、いやどうだろう。
内容についてももう少し言いたいことはありますが、ちょっと長くなってきたので今回はこの辺にして、引き続きストーリーの進行を見守りたいと思います。
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