「ザ・フォロイング」です。
<#14 早すぎた埋葬 The End is Near>
ここへきて、ジョーの精神状態、もうメチャクチャですね。
いや、最初から病的な人だから今更驚くことでもないのかもしれませんが。
今回の序盤で、ジョーがライアンの生活をストーキングしてるのを見て思いました。
ジョーはライアンの"フォロワー"なんですね。
考えてみれば、誰かを主人公にして物語を紡ぐということ自体、その誰かにものすごく思い入れがあるというか、たくさん語りたいことがあるというか、ある意味コアなファンだってことですよね。
いくらなんだって、私生活、特に超プライベートであるセックスライフを覗き見るなんて、正直気持ち悪いですが、ジョーは普通に、というかじっくりと、何度も繰り返し、ライアンの「私生活」を観察しています。
小説の題材ですから、綿密な取材をしているということですかね。
そしてライアンの「もう死んでる」のエンドレスリピートに、私はケンシロウを思い出したくらいですが、ジョーは物語の進行について、重要なひらめきを得たようです。
さすが作家先生は違いますこと!
と、揶揄したような物言いをしましたが、実は私もライアンのこのセリフ、「ライアンって詩人?」と思ったくらいちょっと感心しました。
この言葉、ライアンの元彼女でライアンとは腐れ縁的セフレ関係にあり、ジョーのフォロワーでもあるモリーが、(←ってここまで書いてて、ものすごい強引な人物設定だなって改めて思いましたケド、) ライアンがベッドでお酒をボトル飲みするのを見て、ライアンを気遣うふりをして、「お酒に殺されるわよ」っていうのに答えて、次のように言ったものです。
「殺せないよ、もう死んでる」
ライアンは、屍のような生活を送っているという自覚がありつつ、モリーと一時の快楽に身をゆだねているということでしょうか。考えてみれば、それもまた健康的とは程遠い精神状態です。
さて、序盤のストーキングシーンの感想だけで終わってしまいそうなのですが、ドラマはクライマックスを迎えていろんな進展をしています。
ジョーのフォロワーたちは計画を実行するために、それぞれの役割を演じ始めました。
演じるといっても、生身の人間が現実にことを起こすわけですから、死んだりもします。
そしてフォロワーの中でも人間的な要素が残っていたジェイコブが遂に・・・
というわけですが、まぁ彼はサバイバーとしては弱いですよね、いろんなキャストが容赦なく使い捨てられていくこのドラマの中で、ここまで生き残ったのが奇跡です。
そして、今回最も重要な事件は、デブラ・パーカー絡み。
以前、私の個人的な考えでは、彼女は実はフォロワーなんじゃないか、と思っていたことがあります。
彼女の専門がカルトだって紹介されたとき、あ!もしかして!と思ったんですが、恐らく演出的にそう思った人も少なくないと思うんですよね(勝手な私の想像です)。
だけど、現時点では、パーカーは最も危機に瀕しているわけで、その線はなくなったかな、と感じています。
そうそう、クレアはジョーにとってもはや最後のシーンをいかに美しく描くか、というターゲットに移行していて、確かに命の危険はマックスなんだけど、彼女は生き残ると信じています。
だって、クレアの存在が、このドラマの頼みの綱みたいなところがあると思うんですよね。
クレアがいなくなったら、ドラマは求心力を一気に失う気がします。
これもあくまで想像ですけど。
というわけで、いよいよ次回がシーズン最終話。
どんなクライマックス&クリフハンガーが用意されているんでしょうか。
楽しみに待ちたいと思います。
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