とことこの日々~亡き父母に捧ぐ~ -1186ページ目

じぃじ、永眠。

今日、11時50分、じぃじが永遠の眠りにつきました。

心拍も呼吸も徐々に低下し、安らかな最期でした。

本人は知らされていませんでしたが、手術後、余命1年の宣告を受けながらも、3年1ヶ月、数々の苦難を、持ち前の気力で乗り越えてきたじぃじ。

お疲れ様でした。

ジェスチャー。

今朝じぃじの病院から電話があり、ライ君とリュウ君をパパばぁばにお願いして、ママは1人で病院へ。

酸素量、血圧共に低下しているものの、とりあえず落ち着いていたので、着替えやシーツ交換、歯磨きなどをしてもらった。
ヒゲも剃ってくれるとの事だったので本人に確認すると、鼻の下のヒゲを残して欲しい様子だったので、ほっぺのところだけを剃ってもらう事に。あごのヒゲも残した。

天気がいいので看護師さんが窓を開けてくれた。7階のじぃじの部屋に、爽やかな風が優しく流れた。
確認する様に何度もヒゲを撫でて確認するじぃじ。
「サッパリして気持ちいいかい?」と聞くと、
ゆっくりと持ち上げた手で、OKサインを作って見せた。

楽しかったよ。

いとこ達が泊まりに来て5日目、今日は静岡に帰ってしまう日。

毎日どこかしらに出掛けていたから、最終日の今日はのんびり家で子供達を思う存分遊ばせる事に。
お兄ちゃんのユイト君は、ライ君がじゃれてちょっかいを出しても、お兄ちゃんらしく笑って許してくれたね。
弟のタッ君は、ゲームのオモチャをもう使わないからって言ってライ君にプレゼントしてくれたね。末っ子のミーちゃんは、リュウ君のおせっかいにも耐えて、場所見知りもせずお利口さんだったね。
お昼過ぎに、みんなでじぃじの病院に行って、また来るからねって言って、駅に向かった。

ライ君とリュウ君とママもホームまで行って、お見送り。
ライ君は新幹線を見て興奮した様子。

新幹線に乗り込んだお姉ちゃん一家は、席が空いてなくて、ドアの前に立って、ガラス越しに手を振っていたよ。

ライ君とママとリュウ君は、走り出した新幹線を途中まで追い掛けて、手を振りながら走ったよ。

新幹線が見えなくなって、「楽しかったね。じゃ、おうちに帰ろっか。」ってママが言ったら、「ユイト君達、また明日来る?」ってライ君。

楽しかった分、やっぱり切なくなった、別れ際でした。