77)Emily
・いかがでしょう?
・Well?
78)O'brien
・まだ高すぎますね。
・Still too high, Emily.
79)Emily
・あら、毎日2錠ずつ飲んでいますのよ。
・Oh, I'm taking the pills twice a day.
80)O'brien
・グレースは変わりありませんか?
・How's Grace?
81)Emily
・(低い声で)ええ。
・(Softly)All right.
82)O'brien
・いいですか、こういうことなんですよ。あの子のことで気を揉むとサナトリウム行きになりますがね。
・That’s what this is, you know. You're going to worry yourself into a sanitarium over that daughter of yours.
83)Emily
・仕方がございませんわ。私おどおどしていますの。
・I can’t help it, I'm scared.
84)O'brien
・何か特別、お心当たりでも?
・You have anything specific to go on?
85)Emily
・いいえ、ちょっと気になっただけなんですけど。あの子、コニーの所へ行くと言ったんですの、なのに電話してみると、おりませんの。
・No, just a feeling. She tells me she is going to the Connie’s after school. And I phoned, and she is not there.
86)O'brien
・しかし、仮に男の子と会っているとしてもですよ。そのことが取りも直さずにと結びつくなんて・・・。
・Well, suppose she is seeing some boy. It doesn't automatically follow that・・・・。
87)Emily
・だって、どうして隠し立てする必要があるんでしょう? 主人が生きていれば、手の打ちようも心得てるんでしょうが。
・Why make such a secret of it? Aren't you feeling that if Will were alive. , he'd know what to do?(Will was her husband)
88)O'brien
・エミリーさん・・・。その問題は一番古くからあるものでして、その問題にけりを付けた人なんかまだいませんよ。子供たちを四六時中閉じ込めておくこともできないし、子供たちに終始付きっ切りと言うこともできませんからね。子供たちが15歳にもなると、セックスはダイナマイトだ、遠のいていろと言いつける。ところが、六、七年経って子供たちが結婚しますと言ってくると・・・親たちは、オーケー、結構だ、ダイナマイトと遊びなさいって言うわけですよ。
・Emily
It's the oldest problem on earth.Nobody's ever whipped it. Can't keep our kids locked up for twenty-four hours a day, and we can't be with them every minute of the time. When they're fifteen years old, we tell them sex is dynamite, don't touch it.
And 6 or 7years later, they come around, they tell us they're going to get married and everything's okay, fine, play with the dynamite.
89)Charlie
・大丈夫だ。母は留守だ。
・It's OK. She's not home.
90)Grace
・どうしてわかるの?
・How do you know?
91)Charlie
・母の車、車庫に入ってないよ。
・Her car’s not in the garage.
92)Charlie
・さあ入ろう。
・Let's go in.
今回の場面は、単なる親子の会話ではなく、
- 母親の不安
- 思春期への恐れ
- 当時の性道徳
- 医師の現実的な人生観
- 「守りたいのに守れない」など、親の苦悩などが読み取れる。
77)Well?
Well?
学校英語の “well = さて” とはかなり違い、
- 「それで?」
- 「どうです?」
- 「結果は?」
- 「で、どうなの?」
という“返答催促”。
しかもEmilyは不安状態だから、
「ねえ、どうなんですの?」
という緊張感がある。
78)Still too high, Emily.
ここは医者らしい言い方。
「まだ高いですね」
つまり、
- 改善途中
- 薬を飲んでいるのに
- 期待ほど下がっていない
“still” は「まだ」だけではなく、
英会話では、
- 状況継続
- 不満
- 心配
- 予想外
などの感情がよく入っている。
79)I'm taking the pills twice a day.
Emilyは、
「ちゃんと飲んでますのよ!」
と言い訳している。
“I'm taking...” は、単なる事実説明ではなく、
「指示通りやっています」
という防御反応。
80)How's Grace?
医者の気遣いが出ている。
病状の話から、すぐ娘の話へ移る。
つまり医者は、
母親の精神状態の原因は娘
と分かっている。
だから血圧より心理状態を見ている。
81)(Softly) All right.
“All right.” は万能表現ですが、
この場面では、
「ええ…まあ…」
しかも softly。
つまり、
- 元気がない
- 本当は大丈夫じゃない
- 隠そうとしている
- 気持ちが沈んでいる
82)worry yourself into a sanitarium
worry yourself into ~
「心配しすぎて~状態になる」
たとえば:
- drink yourself to death
(酒で身を滅ぼす) - work yourself sick
(働きすぎで病気になる)
と同じ型。
つまり、
自分で自分をその状態へ追い込む
というニュアンス。
over that daughter of yours
この “of yours” が英語らしい。
単なる
your daughter
より、
- 「あなたのあの娘さん」
- 「例の娘さん」
みたいな距離感がある。
83)I can't help it.
直訳:
「それを助けられない」
意味:
- どうしようもない
- 抑えられない
- そうなってしまう
84)You have anything specific to go on?
“go on” が重要。
根拠にできるもの
判断材料
という意味。
「何か具体的な心当たりでも?」
85)just a feeling
英語らしい曖昧表現。
「なんとなく嫌な予感」
She tells me...
ここ、現在形なのが自然。
映画英語では、過去の習慣や繰り返しを現在形で言うことが多い。
つまり、
「いつもそう言うんです」
という感じ。
86)It doesn't automatically follow that...
直訳:
「自動的にそう結論づけられるわけではない」
つまり、
「男の子と会っている=問題が起きている、とは限りませんよ」
医者らしい冷静な論理。
87)Why make such a secret of it?
“make a secret of ~”
~を秘密にする
Emilyは、
「やましいことがないなら、なぜ隠すの?」
親の心理。
he'd know what to do
重要なのは、
“know how to do” ではない点。
英語では、
know what to do
「どう対処すべきか分かる」
88)Nobody's ever whipped it.
“whip”
=打ち負かす
つまり、
「誰もこの問題には勝てていない」
親子問題は人類最古の悩み、という深い台詞。
locked up
ここは刑務所的ニュアンス。
「閉じ込めておく」
過保護への皮肉。
sex is dynamite
非常に強烈な比喩。
ダイナマイトは、
- 危険
- 爆発
- 制御困難
の象徴。
「若い頃は危険だから近づくなと言う」
play with the dynamite
ここは痛烈な皮肉。
数年後には、
「はい結婚です、おめでとう、どうぞ爆薬で遊びなさい」と言う。
つまり大人社会の矛盾。
89)She's not home.
ここは、Charlie が完全に“慣れている”こと。
- 勝手に家へ入る
- 母親不在を確認
- 二人きりになる前提
思春期映画らしい空気感。
92)Let's go in.
かなり意味深。
ただの「入ろう」ですが、
この流れでは、
- 二人きり
- 秘密
- 大人不在
という緊張感がある。

















