恋愛とか結婚はともかく心が浮き立つからつい永遠の愛を口にすることがある。
永遠というのは、100%ということだろう。
100%壊れることのない愛を誓うのが永遠の愛だ。
でもこれはウソだ。
人生のことは大半が70%しかわからない。
だとしたら愛も全力でかつ誠意を持っても限界がある。
将来何が起こるかはわからないけど、この愛が続くように努力する。
そういう言い方なら30%の闇を見据えている。
ロマンチックではないが真実はこっちの方にある。
極端な例がある。
妻から見れば大人であるはずの夫が、子供ができたら「赤ちゃん返り」してしまう。
愛の対象が自分ではなく赤ん坊であることがわかった瞬間、一挙にして赤ん坊になってしまう。
甘えて妻の関心をつなぎとめようとするのだ。
妻の変化は、30%のわからない部分から始まっている。
妻になる女性を100%わかったつもりになっていたことが大きな間違いだった。
冷静になればそれは予想された変化のひとつに過ぎない。
愛にはいい意味でも悪い意味でもウソが混じる。
わかりあえたと思うのも、永遠に愛が続くと思うのも、実は100%だと思い込んだ結果に過ぎない。
自分では気づかなかっただけで実はそう思い込む事で自分自身をもごまかしている。
人生のことはどんなに努力しても全部はわからない。
そう思わなければ変化に対応はできない。
事が起きてからではうろたえるしかないだろう。