とぶくじらの練習が始まり、
だんだん今年のメンバーが
確定してきました。
一回一回の練習が、
楽しい本番!
と、師匠の時代から引き継ぐ
練習時間を作るよう、
毎回、試行錯誤でのぞんでいます。
この時期は、
みんなで作品を体験してもらいながら、
その様子で中身を作っていくとき。
みんなの中から
パッと出た言葉や動き、
サッと記憶して
しゃべることのできる言葉の量や、
テンポ感なども丁寧に
私の経験にしていきます。
9月から役につくと、
他の役の練習時には
待ち時間もありますが、
この7月までは
全部の練習が全部
自分たちの時間。
体力をつける時期でもあるのです。
私はその中で、
「子グマのようなじゃれあい」を
大切にしています。
と、いうのも
師匠からの教えの言葉。
それを最近、
私は「カワウソのようなじゃれあい」だと
水族館で思いました。
仲間同士でじゃれあって、
体ごと相手を理解していく時間。
今の子は、互いに
子グマよりも距離感に慎重です。
互いに甘噛みするような子は
少なくなりました。
実際に噛むという話もですが、
互いの距離を測り間違えるようなことは
滅多に起きません。
ぶつかり過ぎず、
しなやかに、
ちょっとずつ
距離を見ながら、
危険なら離れて、
でも、
近づいていいとわかると、
非常に大切にしあいます。
いつも嬉しそうに
身を寄せ合って、
泳ぎ回り、
一度は離れても
また戻ってきます。
仲良くじゃれあいながら、
大切にコミュニケーションをとる時間。
それは互いを理解するのに、
マニュアルを知るよりずっと、
大事な体験だと思います。