一番の大成功は | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



私が指導している小学校の

ミュージカルが、

無事に本番を終えました。


みんな一人一人が活躍し、

輝いていて、

楽しそうに、

45分のミュージカルを

やりきりました。


本当に素晴らしい時間でした。


公立小学校のミュージカルです。


本来なら、

ミュージカルみたいに

人前に立つことが苦手だったり、

好きじゃない子もいるはずです。


でも、

苦手な子には得意なことを

表現の中に混ぜてあります。


そこには、

私の演出だけではなく、

たくさんの周りの先生方をはじめ、

学校に関わる方々の知恵がありました。


勇気づけてくれる

周りの方々の声かけではなく、

衣装や装置、音楽から照明、

緞帳の開閉から客席の方々の拍手まで、

全てがこどもを励ましています。


つまづくことがあったり、

間違えることがあっても、

周りが全力でサポートしてくれます。


だからこそ、

子どもたちは自分でやりきった

感動を味わえます。


小学校一年から、

舞台のたびに緊張していた男の子が、

今年は六年生。


最後のミュージカルになりました。


彼は本番、

この六年間で一番、

堂々と、

凛々しく、

活躍していました。


その彼は、

本番後、仲間とふざけ合い、

私とのお別れの会でも、

軽いコメント。


ああ、よかった、と、

思いました。


私や周りの力を素直に言葉にできるのは、

まっすぐ表現を楽しめてきた子たち。


緊張したりしながらも、

それを乗り越えて、

出しきれて楽しめたから、

ホッとして

周りが見えるんです。


だから、

素直に表現することに

葛藤を越えるパワーを使った子は、

感謝や謝辞があふれるのではなく、

自分はやれたという、

やりきった充実感で、

お腹が空いて、

眠たくなるばかりです。


もう空っぽなんです。


そして…

その終わった後の空っぽの心に、

フツフツと喜びが舞い込むでしょう。


自分って、すごい!

乗り越えられた!


よかった。


彼が、六年目に楽しめて!


彼だけではありません。


それぞれのこどもが、

それぞれのチャレンジを経ています。


俯いていた子が前を向けたり、

真面目な子が、

舞台で役を通してふざけたり、

他学年をリードしたり、

なかなかうまく流れなかったセリフを

完璧に言えたり、

優しい子が大きな伝わる声で

堂々とセリフが言えたり、

言われたこと以上の演技を

さまざまに工夫できたり…


そのチャレンジできるためのしかけが、

作品の中にたくさんありました。


私がミュージカルを指導していて、

一番の成功だと思うことは、

自分なりにチャレンジしようと

それぞれがしている時間が本番にあり、

周りの支えでやりきれること。


何があっても柔軟に解決し、

一人一人の責任をみんながもって、

お話を最後まで運び、

自分たちの手で、

幕をおろすこと。


今年も大成功でした!



本番後はすぐに、

お母さんたちとのハンドダンスを

させていただきました。


私も子どもを見習って、

しっかり立ち向かって踊りました。


周りのお母さんたちに助けをもらえる

あたたかな時間です。


今回は終了後に、

親父の会からうどんが

ふるまわれました。


あたたかなうどんに、

また嬉しさが込み上げました。


たくさんの学校で、

劇発表はなくなっています。


PTAもなくなったり、

業者に頼む時代が

少しずつ迫っています。


でも、

あたたかな空間を、

みんなが本気で作ろうとできたら、

これは本当に素晴らしい時間だと、

この学校は教えてくれます。


ありがとうございました。


たくさんの方のあたたかさにふれた、

素晴らしい時間に感謝です。