深まるほどに考える時間は長くなる | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



道は遠く、長い。


そこに光がさしたりして、

美しい景色が続くけれど、

あまりに長い道のりに、

時にはうんざりしたりして。


私はグズでノロマだから、

なかなか前に進んでる気がしないなぁ。


毎日毎日、

これでいいのかなぁ〜


こんなに日々の暮らしにも

仕事にも時間がかけてていいのかな。


う…落ち込む。


と、思っていましたが、

昨日の高学年クラスで

子どもたちの姿を見て、

学んだことがあります。


それは

深まるほどに

時間がかかるということ。


即興劇の練習をした後、

グループに分けて

歌の振付を考えてもらいました。


ミュージカルのベースになっている

理論も伝えている高学年クラス。


振付で考えるべきポイントや、

仲間の個性を捉えて活かすやり方、

互いに信頼していくワークなども

積み重ねてまだ4回目。


ノートをとるように、

初回に言ったのに、

それを言った初回以来、

誰もノートをとっていない!


もう!

大事なこと教えてるのに…とか

思っていましたが、

振付している姿を見て、

彼彼女らには全身で

学びを受けていました。


その証拠に、

振付する際に、

互いに意見を言うのを、

誰も遠慮せず話し合い、

コレ、さっきの振りとパターン一緒だし

変えたほうがいいよね、

とか、

もっとこうした方がアレンジできてるね、

とか、

前向きの動きが多いし角度を変えようか、

とか、

この動きは小さい子には難しいか…

とか。


みんな、

時間をかけて

今まで積み重ねたことを

活かして振付を作っていました。


いつもなら、

振付時間は5分くらい。


それは、

アイディアが出始めて、

なんとなくまとまってきたけど、

これでいいかな?とか思い始める子と、

もう考えるの、よくわかんない、と

投げ出したくなる子の両方が、

折り合う時間。


あとは発表した中で私が直したり、

慌てて仕上げてホッとしたりして、

その中で無事にやれてよかった、と、

仲間感が高まります。


それが

表現のレベルアップを

自分たちで考えたいなら、

できた動きに何度もテコ入れして、

変化させたいと自ら思い始めます。


この高学年クラスは、

振付を発表するまでに、

なんと15分ほども考え続けていました。


放っておいたら

まだまだ続きそうでしたが、

一回発表して、

客観的にみんなに見せて

動きを整理するためにも

発表してもらうと、

今の段階では直しはほぼなし!


後はみんなに下ろして、

踊りながら成長したところを

変更していくことになります。


ああ、内容が深まるから

時間がかかるんだな。


ミュージカル作りも

自分の人生を考えるのも、

考えなければ次々できるけれど、

じっくり考えるからこそ、

時間がかかる。


それはきっと、

必要な時間なんだと

子どもたちから学びました。


ただし、

煮詰まって形がなくなるほど考えるのは、

やりすぎですね。


ある程度、

納得できるまで考えたら行動して、

客観的に整理していくことも大事。


今が考えていい時間か、

行動するべき時か、

見極めも大切ですね。