まるでオセロをするように | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



この時期、名古屋駅を通るたび、

ああ、世間はクリスマスだなと、

私は焦りつつ、

毎年、ツリーの写真を撮ります。


12月最初の土曜は、

私が指導に通う小学校の、

子どもミュージカルの本番。


今日からは1日おきに

学校に伺わせてもらいます。


それに伴い、

とぶくじらのミュージカルの合同練習が

12月の最初の日曜日からスタート。


練習もすすめておかねばなりません。


そして、

衣装の仕上げやチラシやチケット、

本番のタイムスケジュールなど

12月中旬を目指し、

一気に仕上げる時期が重なります。


忙しさにめまいを感じつつも、

本番が近づく時の子どもの成長に、

私は感動するばかりです。


一人一人が

それぞれの思いで、

表現すること、演じること、

歌うことや踊ることに取り組んでいます。


大切なのは、

その全ての思いで

仕上げられていくこと。


できるだけ、

その一人一人の思いを集めて、

キラキラ輝かせたい。


私の仕事は、

オセロみたいと、

今日はふいに思いました。


自分自身に自信がなくて

セリフを言う瞬間迷う子に、

「今日、繰り返して練習するのは、

キミができてないからじゃない。

本当はちゃんとできているのを、

キミ自身が知るためだよ」

と、伝えます。


彼はセリフを言う直前に、

確認するような不安な視線を送らなくなり、

集中して演技し始めました。



自意識がしっかりあって、

こだわりを持つ女の子には、

丁寧に向かい合ってくれる先生と、

踊りを考えてもらいました。


こだわっただけあって、

ステキな出来栄え!


ターンの美しさや

彼女の凛々しさを大絶賛しました。


すると、

背筋が伸びてさらに美しい姿に!

そして、

その先生との絆も深まった様子。



アドリブギャグを考えている六年男子。


ちょっとやりすぎ感があるからこそ、

やりたいなら堂々とやることを伝え、

しっかり爆笑をとってもらうよう

うながしました。



魔法使いなのに

激しく動きたい男子たち。


もうちょっと落ち着いて、

魔法使いらしくしてほしいなぁ…

脚本上の意向と本人たちの気持ちに

大きなズレがありました。


本人たちの一番のこだわりは、

ステッキを激しく使いたいという気持ち。


あまりに強い気持ちなら、

それは、尊重することにしました。


で、言葉はわかるようにね、と、補足。


とたんに演技がイキイキして、

やる気もアップ!


ほかにも、ドラマが山ほどあります。


ここはプロの劇団ではなく、

学校です。


表現する喜びの扉を、

自分の心を、

あるいは自分の可能性を、

積極的に

未来に向かって開くのが、

私のミュージカル指導の根本です。


そのために、

自分を信じて、

その心をオープンにしたいと

思えるようにしていきます。


子どもの気持ちのひだを汲み取り、

プラスのイメージに変えていく。


世の中ではマイナスに見えることや、

注意されること、

自分の中のダメだと思えるものを、

実は良さだとプラスにする。


一つ一つ、

マイナスからプラスへ。


短所に見えているところも

見方を変えたら、

素晴らしい個性として輝きます。


まるで、●を○にするみたいに。


そして、集まった光の○を、

ツリーの光のように

作品に仕上げていきます。


今年はどんな輝きを見せてくれるか、

楽しみです。