ミュージカルの練習が楽しむ進む中、
私は家に帰るとひたすら
衣装を作ります。
その日のその子の動きから
新たにデザインが生まれます。
年々、私の裁縫でできることが増えて、
アイディアも湧きやすくなり、
そのぶん手間も増えて、
失敗も増えて、
時々、やめてしまいたくなることも。
どうしてこんなに
衣装に手をかけるの?
魔法だから。
答えはそれなんですが、
実は、私の幼少期の思い出があります。
小学一年生のカバンと上靴袋、
私が子どもの頃は、
ほとんどみんな親の手作りでした。
私の母は裁縫は苦手だったのに、
気合いを入れて、
私の好きな絵本
『バーバちゃんのおみまい』の柄を
せっせとアップリケしてくれたのでした。
すごく細かくめんどくさい柄を
丁寧に作ってくれて、
小学校に行く際のお守りであり、
お気に入りでした。
私は小さい頃からヘンチクリンな子で、
学校では理解されず
怒られることも多く苦労したのですが、
母のアップリケに励まされた記憶。
大人になった今も、
それは胸にあたたかくあります。
今はなんでも買える時代。
だからこそ、
この一針一針に応援の思いをこめて、
そんなものが自分を包んでくれること、
子どもに伝わることもあるかな、と、
せっせと作ります。
幸い、お母様方もたくさん
手伝ってくださるから、
毎年、なんとか仕上がります。
今日はナンヨウハギです!