子どもの個性を活かす配役に | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



とぶくじらの役決めが

全教室で終わりました。


みんなにそれぞれの想いがあり、

全てかなえたいけど、

そういうわけにもいかなくて、

だったら、

どんな気持ちをかなえるか、

悩みに悩んで決定していきます。


子どもの頃、

師匠の子どもミュージカルで、

舞台に立っていた頃、

師匠が私に選んでくれた役は、

どれも希望は叶わない役でしたが、

なってみると、

師匠がちゃんと

私を見てくれていたのが分かり、

むしろ、それが嬉しかったものです。


裏表のある『白雪姫』の鏡の精役や、

王様を立てつつ、やたらとオーバーな

『星の王子さま』のお妃役など、

感情に色を添えて激しく出す役に、

日ごろ、抑えていた感情を、

もっと激しく出せることは

私の心を救ってくれていました。


舞台でなら、

ミュージカルでなら、

心を激しく見せていいんだ!


日常には出しきれない

山ほどの思いに

溺れそうだった私は、

舞台で生きていたいと思ったものです。


今のとぶくじらの子たちにも、

人生を豊かにしてくれる役を!


そう思って役を決め、

脚本を書いています。


さて、役決めには、

それぞれの熱意が、

いろんな形で現れます。


髪型を役に寄せてきたり、

事前にすごいアピールをしてきたり、

役を演じる際に

人と違うことを果敢にチャレンジしたり、

別のセリフに変えてみたり…

いろいろやってみる子がいます。


この工夫の中で、

子どもたちは気持ちを見せる

練習をしてるんだなと

嬉しくなります。


前回の役決めには、

深海にいるサメ、

ラブカをやりたい男の子が、

すごいアピールをしてくれました。


夏休みに深海水族館にいき、

そこで買った

ラブカのマスコットをカバンにつけ、

ラブカ柄の靴下を履き、

あるファストファッションのお店で買った

ラブカ柄のTシャツを来てきました。


そして、どの役にも

全力で取り組み、

やる気をアピール!


そりゃあもちろん、

ラブカ役を作りましたよ。


ラブカ役があるのは、

そのチームだけになりますが、

衣装だってがんばるつもり。


なりたい役が定まらず、

ここ2年ほど役決めで悩む中学生。


自己主張が強かった小さい頃から成長して、

自分探しが始まったのかな?


あるいは、一番主張したい場が、

今は他にあるのかもしれません。


どんな役になっても頑張ってくれるから、

たくさんの役に残して、

今年の彼女が成長できるように、

配役を決めました。


本当は希望の役にしてあげたいけど、

日常では感情を抑えているから、

爆発できる役にした女の子。

役を楽しめるといいな。


希望はかなえてあげられないけど、

同じ場面に出る子は、

キャラ立ちした面白いメンバー!

ここでなら、あなたは弾けられるよ!


役の希望より、

ミュージカルでやりたいことを

主張してくれた子。


あなたのチームだけ、

特別にそのシーンを作りました。


また、仲良し同士を対の役にして、

力を発揮できるような配役も、

今年は各チームにいます。


子どもの心を大事にする。


本人たちはどう思うかわからないけど、

私なりに思いをこめる。


それがとぶくじらで私ができる、

唯一のこと。


9月からは脚本を使った練習スタート!


脚本完成までは、あと少し。

がんばろう。