新型コロナ感染者が減少して、
街はだいぶ活気を取り戻していますね。
仕事に通う電車も、
一時期と思うと、
以前ほどではありませんが、
混んできました。
学校は行事ごとが再開して、
今のうちにと目白押し。
運動会、学芸会、作品展、
遠足に懇談会…
毎週、何かやっている学校もあります。
部活も急に忙しくなり、
みんな大忙し。
休日はせっかくだからと
家族でお出かけ。
いいことなのでしょうが、
話を聞いていると、
感染対策を強化したまま
行事をやるために、
子どもの負担が高い場面も、
たくさんあるみたいです。
子どもたちが
振り回されて、
疲れ果てている。
子どもミュージカルをしていると
それを感じずにはいられません。
気持ちはいろいろできて
喜んでいるけど、
いつ変わるか分からないスケジュールや、
急に動き出したことに、
体がついていけてなかったり。
頭が切り替わらないのに、
気持ちだけ動くから、
考え方が退廃的に働いたり。
とぶくじらは、
コロナ禍の最中も、
子どもが安心できる場を作りたくて、
ささやかに継続していました。
だから、変わらない、という
安心なのでしょう。
子どもの不安定感やしんどさが
あふれています。
一つ一つ、
丁寧にほぐしたい、と、
レッスンを積み重ねていますが…
現場の話を聞くと、
もっと深刻な子どもの心の悲鳴が
聞こえてきます。
コロナ禍だから仕方ない。
子どもだって、
乗り越えていかなきゃならない。
それはもちろんそうです。
でも、
子どもは、
コロナ禍という状況
プラス
大人の在り方
にも、
振り回されているのを、
われわれ大人は理解するのが
大切だと感じます。
子どもに大切なのは、
安心した場で、
意欲的に取り組めることがあること。
不安の中では、
力を発揮するのは困難です。
あたたかく、
安らげる環境が
増えてほしいなと願いをこめて、
私は今日も
ミュージカルを指導しようと思います。