声を取り戻すことで、心を豊かに | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。



昨年度、無事にこどもミュージカルが

コロナ禍の中でも、

感染対策をして家族向けにだけ公演し、

大感動で幕を閉じた後、

こどもの力を心底感じたら、

しばらくもぬけの殻でした。


新しい作品について、

とぶくじらの新年度のやり方について、

イメージを広げるんだけど、

自分の心がなんだかモヤモヤして、

このままじゃいけないと、

胸の奥から聞こえるんだ、と、

友だちに話していたら、

とぶくじらのその先をイメージしてみたら?と、

言われました。


とぶくじらの活動を、
こどもミュージカルにとどまらず、
その先へ。

こどもミュージカルも、
私の手から生み出してきた、
さらにその先へ。

漠然と出てきたイメージを、
言葉にしてみることから、
スタートしてみることに。

こどもミュージカルは、
こども主体でさらに作り上げよう!

スタートしたら、
新鮮な驚きや発見で、
面白いことばかりです。

さて、
こどもミュージカルのその先へ…
人に話し始めたら、
それを具現化していけそうな、
新たな道が見えてきて、
そしたら、
そのもっと先も見たくなり始めました。

それには、
私には絶対的に
新たなコミュニケーションが必要です。

主宰者としてワンマンで
活動してきたけれど、
人とつながり、
化学反応しながら、
新たな広がりを見せる時かもしれない。

伝える、聞く、話し合う。

こどもミュージカルの今年の作品テーマは、
私のテーマになりました。

苦手だけどやっていくと心に誓い、
気合もいれて、
挑戦の日々です。


今の私が、
一番、
伝えたいこと。

コロナ禍で、
不自由になった子どもたちからは、
マスク生活を始め、
たくさんの規制を受け、
「声」が奪われた印象があります。

「言葉」よりもっと前の段階の、
言葉になる前のさまざまな声。

感動の声、はしゃぎ声や、ふざけた奇声、
鼻歌、驚きの絶叫、不安な叫びや、
むせび泣く声…

まずは、それを取り戻せる、
心と体を育む場を作ることと、
それが大事だと体験できる場。

感情は声になって現れますから、
声を失えば気持ちが縮み、
心がしぼめば、
ますます声は出なくなります。

声を取り戻すことは、
心を豊かにすると、
私は思います。

心の豊かさは、
未来を明るく照らすでしょう。

この長期化した
コロナ禍が過ぎた後は、
さまざまな規制や環境、
状況や報道に傷ついて、
行き場をなくした心や体が、
嵐の後のように、
むき出しの荒れ果てた姿として現れ、
悲しくなるような光景が、
広がっているかもしれない。

でも、嵐の後だからこそ、
新たな土壌に咲く花があり、
育っていく命がある。

その心を復興させる一つが、
声を豊かにすることだと私は思います。

大きなくじらが飛ぶように、
こどもが生きたくなる未来をつくりたい、
という大きな夢を、
これからさらに飛ばしていきたいです。