とぶくじらの公演が、
2年越しで終わりました。
検温や消毒の徹底、
ソーシャルディスタンスを
保ちながらの立ち位置や演技、
最小限のスタッフ、
劇場滞在時間を短くするため、
短縮されるリハーサル、
発声練習もできず、
家族だけが見る
感染対策を重視した
制限だらけの公演でした。
いつもと違いすぎて、
どうなるんだろう…
不安だらけなのは大人ばかりで、
子どもたちは、
ステージに立てる喜びに満ちあふれ、
命が輝いていました。
生きたい、生きたい、
命を燃やして生きていたい、
夢中になって生きていたいんだ!
子どもたちの
命の叫びが聞こえた舞台でした。
コロナ禍の中、
ステージに取り組むことは、
どういうことか。
何度も何度も悩んだ答えは、
ここにありました。
私たちには、
命の発露をする場が必要で、
それがあるから、
成長できるのですね。
そして、
そうして生きている子どものパワーが、
見ている人に新たな力を降り注ぐ。
我が子しか見ていないと、
どのくらいできたかとか、
うまいとかヘタとか、
そういう風にしか見えなくて、
大事なことが見えないかもしれない。
でも、
全体を見たら、
見えることがあります。
すべての子が、
互いの在り方を大切にし、
尊重し、
距離を保ち、
その子の今のできることを、
互いにやりきれるように
サポートしあっていました。
すごい力でした。
相手を否定しないで、
助け合う力。
相手を活かすためのサポート。
私も含めて、
コロナ禍にいろんな考え方があり、
何が正しいのか正解は一つじゃ無いから、
ぶつかったり納得できない対応があったり、
人に恐怖したり、
ジレンマを抱える大人たちとは、
まったく違う解決の仕方を、
子どもたちは、
そのあり方から見せてくれました。
考え方や生き方は違っていい。
だからこそ、
相手の命を尊重し、
大事に距離を保ち、
支え合う。
とぶくじらの子どもたちが見せてくれた、
とぶくじら10回目の奇跡を、
私は一生忘れないでしょう!
笑顔で支えてくださった
たくさんのスタッフに、
そして、
子どもたちと出会わせてくれた
素晴らしい保護者やご家族に、
それから、
現場に来れなくても
見守り、
力をくれた方々に、
大きな感謝を。
ありがとうございました。