世の中を楽しくするには | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


コロナウイルスが、また、
流行り始めました。

会場は再び使い方に厳しくなり、
こどもたちは窮屈になっています。

何度も見回りにきたり、
神経質に注意されたり、
その視線に出会うたび、
悪いことをしてる気になります。

あくまで許可を取り、
許された範囲で楽しもうとしているのに、
楽しいことが悪であるかのような扱いを
受けることもしばしばです。

コロナウイルスも対策は必要でしょうが、
このコロナ禍の生活に、
一番は酸欠になり、
思考はネガティヴになり、
こどもたちは元気をなくしていて、
さまざまな弊害が出ていること、
きっと、周りにもそんな状況が
たくさんあるでしょう。

どうして、喜びの回復に傾かないのか、
私には不思議でなりません。

長い間、窮屈な思いをすれば、
普段なら平気なストレスにも
めげやすくなり、
もっとしんどいことになるのに。

そして、
そういうこどもも大人も
たくさんいるのに。

私は、今の今、
伸びようとしているこどもたちの
呼吸する場を作りたくて、
とぶくじらを始めました。

今日もレッスンの帰り、
私はこどもたちとまったり過ごし、
気持ちをすり合わせ、
グチグチを吐き出し合い、
気持ちを楽にしています。

日々、
自粛という
押さえ込むばかりの社会に落ち込み、 
憤りを感じます。

喜びの花を咲かせて、
免疫力をあげるように、
みんなが行動したら、
世界はもっと明るくなるのに!


世の中は変わらない。

と、最近はよく思います。

若い頃は、
それでも、
誰か一人が喜びの花を咲かせて、
それを咲かせる人が増えれば、
世界は明るくなる。
だから、その一人として
私は咲かせていこう、と、
希望に燃えていました。

砂漠に一杯の水を注ぎ続ける、と、
師匠に言われた言葉を
ひたすらにやり続けようと。

でも今、歳を重ね、
世界は変わらないことを知り、
絶望感に襲われます。

じゃあ、私がしていることは
なんなんだろうって。

それぞれの人に
それぞれの考え方があり、
それぞれに平和を願っているでしょう。

ある人は自然の中で生き、
ある人は抗菌に身を包み。
自粛を促す人は、
きっとコロナ禍を食い止める
使命感かもしれないし、
命を守ろうとする責任感かもしれない。

それぞれがみんな違うから、
世界は面白いのだろうし、
そういう意味では
世の中は変わらない。

私の思うようには、ならない。

そんな時、
星野源さんのエッセイ
「よみがえる変態」のあとがきに、
似たようなことが書かれていました。

世の中を面白くするために
何かするのではなく、
自分が面白いと思うことをする。
それが、自分の世界を面白くすること。

…みたいな感じでした。

そうか、私が喜べることと思うことを、
私は私のためにすればいいんだ。

それを一緒になって、
喜べる人が集まればいい。

道が変わって去っていく人もいれば、
出会う人もいる。

去っていく人の背中を
寂しく見つめるのはやめよう。

思いが違ったら、
それぞれがそれぞれの道、
信じて歩むのが大切だから。

そして、
世界を少しでもあたたかくしよう、
なんて、おこがましさを捨てよう。

私がまずは嬉しいことを
大事にしよう。

一緒に過ごしている
こどもたちや保護者の方々、
仲間を大切にして、
互いの違いをたくさん話そう。