ワガママな意見はアイディアの宝庫 | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


いよいよ夏休み。
子どもにとっては、あっという間。
親にとっては長いのかな?

とぶくじらは、
7月の通常レッスンが終わると、
8月末の合同レッスンまでは
おやすみです。

先日、子どもミュージカルの保護者に、
「先生は、夏は何してるんですか?」と
聞かれました。

以前は、
学校関係の研修会や個人レッスンを
たくさんいれていた時期もあります。

昨年はたくさん遊びに行きました。

でも、今年はミュージカルに集中。

だって、『西遊記』が大作で、
途方もなくて、大冒険だから、
全エネルギーをミュージカルに
投入したい気分なのです。

今の時期は、
子どもたちから7月中にもらう
出演申込書が届いてきています。

役の希望は言いたい放題。

龍を作って欲しい、
衣装はズボンは嫌、
かわいい戦わない役がいい、
たくさん出て目立ちたい、
武器をもちたい、
友だちと同じがいい、
兄弟が一緒じゃイヤ、
メラメラファイヤー歌いたい、
暴れたい…

笑っちゃうくらい
役の希望はわがままです。

いいなあ!

私は思います。

気遣いのある子や保護者は、
「先生の思うように」と、
言ってくれますが、
ワガママ言えるって大事です。

だって、大人になったら、
ままならないことだらけです。

言いたくても言えないことだらけ。

子どものうちくらいは、
「言っていいよ」って言ってるんだから、
言える場では、
言わなきゃもったいない。

だって、ワガママって
突き詰めて洗練されたら、
オリジナリティだし、
クリエイティブなことだから。

出さなきゃ、出なくなってしまう。

ワガママが全て通せるわけじゃない。

でも、その子の我が
どこにあるかの本質を掴んで、
なんとか活かせたら面白い。

私は夏の間じゅう悩んで、
みんなの思いから
脚本を作り直していきます。

昨日、友だちが中国の
すごい舞踊集団の動画を
見せてくれました。

きらびやかな衣装、
整った動きは目を見張ります。

身体能力の高さや柔軟性、
体幹の強さ、
千手観音の表現なんて…
まあ、ため息がでます。

うちは、鍛えるチームじゃないし、
揃えることには向いてないから…
と、消極的にな意見を言ったら、
「見せてみて、
やってみたい子がいれば
やってみれないこともないんじゃない?」と
言われました。

そうか、私ももっとワガママに、
子どもにやってみる?を
問いかけていいんだ。

とぶくじらは、
こうでなきゃならない、
という場ではない。

みんなの遊び場で、
ワガママにチャレンジする場。

それは私にとっても。

それにまた、
いろんな人の思いが加わって、
もっと面白くなる場。

スタッフをしてくれてる友だちは、
とにかく『西遊記』が好きで、
先日、
「紀子さんは、
みんなのワガママ聞いてくれますよね?
じゃあ、私も言っていいですか?
いつか、
『西遊記』3部作作ってください!」って、
言ってくれました。

私が書いた第一弾の脚本は、
子どものワガママから
発展した内容に変わるから、
半分くらいはエピソードが消えます。

レッスンのために第一弾を
先読みしてるそのスタッフは、
このエピソードも全部いれて
やってみたいと熱意を込めて
言ってくれます。

そうだね、
今がとぶくじら10周年だから、
20周年には!

あと10年続くかな?

いやぁ、ワガママ言い合ってるうちに
あっという間に10年たってるな。