今年、とぶくじらでは、
「不思議の国のアリス」の
ミュージカルをします。
イモムシは最後に、
時がきてちょうちょになります。
どうやってちょうちょにするか、
悩んで過ごし
お正月に衣装を仕上げて、
正月明けから、
衣装を仕上げていきました。
イモムシたちにもたくさん意見を聞き、
改良に改良をかさね、
なんとか仕上がり、
ステージ上でイモムシはちょうちょに
変身できることになりました。
ああ、よかった!
最後までちょうちょで踊って、
しっかり羽ばたいて欲しかったのですが…
こどもたちが
アンコールでは踊りたいから、
羽を外すかしまうかしたいと
言いだしました。
羽についている
棒も重たいし、危ないし…
え?
あんなに苦労した衣装を
最後はたたむ?!
気を利かせたスタッフが、
さっそく羽をたたんで
踊れる手はずを整えてくれました。
そして、
事後報告。
「いい?」と、スタッフに聞かれ、
「演出家的にはよくない」と
言いました。
だって、ウサギは耳を外して踊らない。
ちょうちょの羽がとれたら、
ちょうちょじゃなくなっちゃう!
いちよ、私の気持ちは伝えました。
しょげるイモムシ。
残念がる保護者。
そういう演出なら
聞いておきたかった!と、
こどもの味方をしてくれるスタッフ。
さあ、みんな、
ここで引き下がる?
私はいつも、
こどもたちとたくさんしゃべって、
言いたいことが言いやすい
大人になっているつもりです。
それは、
自分たちが本当に言いたいことや
伝えたい気持ちがある時には、
相手が大人であろうと
偉い人であろうと、
ちゃんと伝えてほしいから。
もし、
私に言われてもやっぱり踊りたいなら、
直談判していいにくればいいのです。
一緒にみんながよくなるには
どうしたらいいか考えて、
みんなで決めるのが
とぶくじらです。
私の意見に屈することないのです!
さあ、どうするかな?
家でよーく考えて、
本当に言いたいことを
やりたいことを
選択してくれることを
待ちたいと思います!