映画『オズの魔法使い』の中に、
「オーバー ザ レインボー」という
有名な歌があります。
虹の彼方になにがあるのだろう、と、
ドロシーが夢見る歌です。
虹の彼方には
なにもありません。
探しても見つからない。
追いかけても捕まえられない。
虹の正体は。
吉野弘の詩『虹の足』にもあるように、
虹の中に住んでいる人たちには、
虹は見えないから、
自分が虹の中にいることすら
気づかないのです。
「そんなこともあるだろう」
私は吉野弘のこの一節が好きです。
だから、
幸せに気づかなきゃダメ、
とか、
私たちは知らずに幸せを享受しているから
感謝しなきゃいけない、
とか、
説教くさく言うんじゃなく、
そんなこともある、
と、いうところ。
今日は滋賀県で初のお仕事。
新幹線の窓から見た虹。
虹に気づけた今日は、
素晴らしい1日の始まり。
そんな日もあり、
そうじゃない日もあり、
でも、
総じて
そんなこともあるのだろう。
さあ、行ってきます!