今日は専門学校指導の最後の授業。
グループごとに作った作品を、
2グループは保育園で発表し、
ほか2グループは幼稚園で発表。
次に学生同士で発表しあいます。
私のグループはミニ.ミュージカルを
朝には保育園で発表し、
昼からはトップバッターでの発表。
発表の前、
学生たちみんなを円陣にして、
気持ちを円の真ん中に合わせました。
若い頃、私はこの円陣がキライでした。
仲間にもなりきれてない人と、
肩を組み合うことに
抵抗していたのです。
でも、小学校で指導していた頃、
学校の先生の提案でした円陣。
ああ、円陣って、
仲間だから組むんじゃなくて、
仲間になるために組むんだ。
仲間には、最後には
なろうとしなきゃなれない。
だから、仲間になろうとする
環境を作っていく。
今日、円陣を組んで
だんだんみんなの気持ちが、
自分の中にくっついている
自分への気持ちが解き放たれて、
真ん中に一つの気持ちに
集まる気がしました。
それは、素晴らしい瞬間、
今の今を、精いっぱい生きる。
失敗や成功、
うまくできた、間違えた…
そんなような気持ちから離れて、
ただただ没頭していく夢中の時間!
ミニ.ミュージカルは
保育園で夢中を過ごして
こどもたちに喜んでもらえて
学生たちの気持ちが大いに弾んで、
ほかのグループの前でやる時には、
アレンジしたり、間を活かしたり、
言い方を変えたり、
みんな心が弾けました!
なんと、お妃と王子の戦いでは、
会場の声援を受けて盛り上がって、
力いっぱい戦いにいった王子の剣が、
それを必死に受けたお妃の杖とぶつかり、
真っ二つに折れてしまったほど!
王子の学生は、
必死に謝ってくれたけど、
私はその2人の熱い思いに、
やり過ぎてしまった
抑えきれなかったパワーに感動しました。
剣はそもそも木の棒に
アルミを貼ったもの。
壊れた剣は直せばいい。
出せなかった熱意は
出せないまま消えていきます。
でも、
燃やした熱意は、
次の火を生みます。
彼らの熱意は、
いつか大きな燃え盛る火になるでしょう。
燃える喜びを知っているから。
帰り際、みんなで丸くなって
お別れを告げたら、
みんなから涙があふれて、
ああ、いい時間だったねって、
笑い合えました。
私、早くに弟子入りして、
途中からは
大学は単位とって卒業するためにだけ
通っていました。
仲間と過ごすとか、
仲間と作るとか、
苦手な私に、
そんな場を与えてくれたみんな。
忘れられない夏です。
帰り際、一人の学生から
思いがあふれたラブレターが届きました。
彼女の中で、
私と、みんなと過ごした夏が、
いかに豊かだったか伝えてくれる、
優しい気持ちのあふれたラブレター。
また宝物が増えた!
人の発表にも真剣に見入って、
あたたかな応援をしたくなるね。