こどもミュージカルを指導していて、
わたしができるだけしたいこと。
それは、一人でもおおく、
一回一回の練習でふれること。
ふれあいは、
お互いの信頼関係を高めます。
ちょっと肩に手をあてる、
背中にふれる、
頭をなでる、
ハイタッチや手つなぎ、
顔をプニプニする、
抱っこやおんぶ、
こちょこちょだって構わない。
少しふれるだけで、
お互いの心の距離は縮まって、
相手を愛しく思えるものです。
ふれあい不足の子や、
ふれあい大好きな子は、
こちらが一度ふれると、
水を得た魚のように、
いっぱいふれてきてくれます。
でも、家庭でのふれあいが多く、
内弁慶的な子は、
なかなか他人にはふれてきません。
不用意にふれると、
かえって怯えさせてしまうこともあり、
いわゆるパーソナルスペースを
保つことが大切になります。
でも、一度ふれあえば、
他人への恐れが
軽減されるから、
私はやっぱり、
ふれあう挑戦を続けます。
まずは、視線によるふれあい。
安心できるあたたかな眼差しで、
しっかり見つめる機会を
ちょくちょく作ります。
顔を下に向けず、
照れ笑いが出たら、
ちょっと心の距離が縮まった証拠。
私も嬉しさがこみ上げる瞬間です。
そしたら、踊りの振付で
手をつないだりするときに、
さりげなくよっていき、
振付の中でふれる。
そこで逃げなければ、
あと少し。
その子の近くで
リラックスして他の子と
ふれあっていたら、
どさくさに紛れて、
近づいてきてくれます。
そのチャンスを逃さずに、
ぎゅーってしたら、
次は向こうから来てくれます。
昨日の合同レッスンでは、
お母さん大好きで
恥ずかしがり屋さんの
3歳の女の子とぎゅーができました!
一回やると、
「もう一回!」と、
リクエストが続き、
一気に仲良し度がアップです。
嬉しかったなぁ
そうやって、ふれあう道をつけておいて、
とくに、舞台の本番前は、
たくさんの子にふれるようにします。
ふれると緊張具合がわかります。
そして、
ふれる中で、緊張感をほぐし、
自信をもって
ステージに立てるように
お手伝いします。
こどもたちも、
あたたかなふれあいの中で
友情を育み、
互いに助け合う感性が
磨かれます。
昨日も兄弟姉妹のように、
初対面の子同士が、
おんぶしたり、追いかけっこしたり、
楽しそうでした。
安心してふれあえる場を
提供していくことも、
私の大事な仕事だと
改めて思う今日この頃です。