こどもミュージカルの練習は、
自分のシーンでは一生懸命、
人のシーンは見てなくて
ちょっと遊ぶことを容認しています。
1時間半の練習を、
自分の出てない場面まで、
ずっと集中するなんて
とても無理だから、
自分のシーンに集中していれば
いいからです。
すると、
男の子同士の間では、
ちょっとしたケンカが始まります。
基本的には
私はケンカも口出しはしません。
こどもたちには、
こどもたちのルールがあり、
解決法がある。
それを、こどもなりに
互いにやりくりする知恵を
身につけることもまた、
大切だと思うからです。
ケンカしながら、
謝ったり、謝られたり、
謝らずとも仲直りしたり、
自分たちで学ぶのが大事です。
経験から学ぶ力は強いから。
でも、主宰者を続けていると、
謝らせなきゃいけない場面もあると
知りました。
特に相手が小さくてもケガをしたら、
やっぱり理由はどうあれ、
謝らなきゃとも思います。
先日、小学中学年の二人が、
ケンカをしていました。
見ている間も無く、
一人が押したら転んで、
オデコを打ちました。
泣いているし、
これは謝らせなきゃ…と、
交渉にいくと、
転ばせた方は、一言。
ボクは謝らない。
でも、相手は痛そうだよ?
だって、これはケンカだ。
どっちが悪いかじゃない。
仲直りしなくていいの?
男の子ってのは、
五分もすれば仲直りする。
ボクだって、
逆でも謝られなくていい。
私はその旨を保護者に伝え、
二人の意思を尊重しました。
そしたら、
ホントに5分後には
仲良く遊んでいました。
私は誰のために
謝らせたかったんだろう?
親のため?
揉め事を大きくしないため?
こどもの力を尊重して、
時には軌道修正しながら、
こどもの育とうとする力を
育む場を目指す私は、
大いに反省しました。
こどもの力を信じること。
自分たちで解決する方法を
身につける場を作ること。
改めて、教えられました。