声の力 | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

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ボディートークでは、
心と体のかけはしになっている
声を聞く力、声をほぐすイメージ、
声を切り替える練習などを
大事にしています。

私がボディートークの創始者の
増田先生のから習った中で、
とても苦手だったことの中に、
赤ちゃんの声の練習、
というものがありました。

赤ちゃんは、全身全霊で泣きます。

お腹が空いて、
怒って、
母を求めて、
暑くて、
抱き方が悪くて…

それをその体のあり方にして、
泣き分けていきます。

すると、もっともシンプルに
声の本質を聞けるようになるからです。

赤ちゃんのように全身全霊かけて
声を出そうとすると
恥ずかしくなって、
その恥ずかしさがたつと、
的確に表現ができません。

若いころは、
そのレッスンに苦労しました。

でも、今ならよく分かります。

それがいかに
大切なレッスンだったか!

声にはその人の感情だけじゃなく、
個性も現れていて、
まさに心身を一つにした
その人の積極的な表現です。

赤ちゃんの泣き声が
うまくなるほどに、
声から個性や感情が
聞こえるように
なってきました。

今日も隠れ家ギャラリーえんで、
個人レッスンをしていて、
喫茶の部分で泣いている
赤ちゃんの声が聞こえました。

あ、抱き方を変えてくれって
言ってるんじゃないかな?

赤ちゃんのお母さんは
揺するばかりで、
なかなか抱き方を変えないでいましたが
ふと抱き上げたら泣き止みました。

おっ、正解!

意思の強いしっかりした泣き声だから、
なかなか頑固なところもある
たくましい子なんだろうな。

「うちの子、頑固なのよ~」

お母さんがお友だちに話しています。

うん、正解!

赤ちゃんの声は、
勉強になります。

ボディートークをベースとした
こどもミュージカルでは、
声で役を決めていきます。

歌のうまさや踊りのキレは
問題じゃありません。

演技もハマリ役になれば、
うまくなっていきます。

その役の息にあうものを
持っていることが、一番の条件です。

ピーターパンなら、
ヤンチャで素直なあっけらかんとした声、
ウェンディなら、
成長し始めた少し落ち着いた、
そしておりこうちゃんのキチンと
エリを正すような、
でも夢見がちな声、 
ウェンディの一番下の弟マイケルは、
甘え上手なかわいい、幼い声…

今年の『アラジン』は、
アラジンは素直で優しい声の子、
お姫さまには凛とした声の子、
ランプの魔人や楽しいこと大好きな
ヤンチャな声の子を選ぶ予定です。

落ち込んだ時は息を切り替え、
断ち切り、さわやかに!

穏やかに行きたい時は、
穏やかにして。

今日の個人レッスンでは、
あたたかな声で
相手を包めていますように!