こどもミュージカルの練習をしていると、
こどもが背中に乗ってきて、
おんぶしたまま指導することが
私にはよくあります。
学芸会などでがんばったあとは
ホッとしたいから、
おんぶを求めてくる子が結構います。
昨日もずっと
一人の子をおんぶしていました。
とはいえ、
指導している時のおんぶは、
私は手を添えれないから、
基本的には自力で
くっついていないと
継続できません。
足を体に絡ませ、
腰を立てて、上に伸び上がる気力で
くっついていて、
手はそえるくらいだと、
おんぶしている方は手が離せます。
その子は、それが
あまり上手にできません。
持ち上げて、と、
なんども言われ、
持ち上げないと
私の首にぶら下がるから、
かなり重く、首が締まり、
結局、下ろさないといけませんでした。
本当は甘え下手な子だから、
もう少しおんぶして
あげてたかったんだけど。
こういうおんぶされる能力は、
やはり経験ですね。
小さいうちに、
親に登り、木に登り、
しがみつく遊びをしていないと、
どんなにスポーツマンな子でも、
おんぶされるのは
うまくなりません。
そして、スポーツができる以上に、
何かにしがみついて
身を安定させる力は、
いざという時に、
生命を守る力になるでしょう。
おんぶやだっこ、肩車などは、
親は大変だし、
だんだん重くなるからこそ、
小さいうちにたくさんやって、
バランスを全身でとる能力を
つけてほしいなと
改めて思いました。
体のバランスをとることができたら、
きっと心のバランスも
とりやすくなるはず。
私はそう思い、
ある程度そだって重たい子でも、
ふんばりながらおんぶしています。