昨日は大阪の小学校5年生86人に、
学習発表会でやる
群読の指導に行きました。
大きな声をピシッと出させるには
どうしたらいいか、というのが
だいたいいただく依頼内容ですが、
私は大切なことは、
朗読する楽しさに目覚め、
人に伝わる喜びを知っていたら、
必然的に声は大きくなると考えています。
まずは体ほぐしをたっぷりして、
即興表現をしながら、
歌の振付をしていきました。
みんなが自分をオープンにする
空気を作るためでしたが、
この即興が思いのほか、
盛り上がりました。
即興表現を次々にして、
グループで動きを考え、発表します。
休み時間をはさんだので、
みんなで作ったのを
発表する頃には
忘れてしまうかと思いきや…
休み時間にも
夢中で練習するチーム続出!
5年生という
恥ずかしい気持ちが出る年頃以上に、
楽しくて仕方ない空気が
あふれていました。
やる気があふれると、
アイディアもとめどなく
あふれるのですね!
歌に独自の合いの手を
振り付きで入れたり、
複雑な動きを入れたり、
初めて聞いた歌にも関わらず、
振付を考える間に、
歌も全部、覚えていました。
休憩明け、
あっという間に振付が完成!
そのあとは、発表の出だし、
クラスごとの群読の指導に入りました。
言葉の奥には息がある。
その息は、
感情とイメージ、内動から生まれる。
それがボディートークの
朗読の考え方です。
言葉の奥の息をキャッチして、
いきいきと朗読する楽しさを
みんなで味わっていきました。
息が合う喜びがわかりだしたら、
私はもう指揮者のように
サッと指を振るだけで、
みんなが声をそろえてくれます。
段取りにちょっとでもなったら
すぐに止めて、息の表現に戻します。
最初はファンファーレのように明るく。
そして、パシッと決めゼリフ。
次はリズミカルに、
だんだん盛り上がる!
え?
ラップ調にしたいって?
よし、やってみよう!
それ、楽しいね*(^o^)/*
急に群読の一部が
ラップのリズムになりました。
言葉数でリズムに合わなかったら、
「YO!」とか「YEY!」とか、
みんなさまざまにアイディアをくれて、
クォリティーをあげようとします。
さすが、現代っこのリズム感!
群読をイヤそうにしていた、
後ろの方の女子が
おもわずクスリと笑いました。
彼女が笑えただけでも、
ラップ調にした値打ちがあります。
そして、その朗読部分の最後は、
群読らしくカッコよく、
バシッと決めよう!
それはそれは、
キリリとしたカッコよさでした!
授業が終わると、
みんないきいきとした
達成感を感じた笑顔でした。
先生の一人が、
「こんなふうに、
ちょっとふざけた感じで、
いざ、本番になったら、
恥ずかしくて萎縮しませんか?」
と、心配していました。
もし、明日が本番なら無理でしょう。
大丈夫。
本番間近になったら、
ちゃんとひきしめの魔法をかけるからね。
でもね、
楽しくない朗読なら
する価値ない。
いきいきと
輝く表現する時間をすごしてこそ
意味がある。
次回の授業は、
ますます楽しみです*(^o^)/*