今日は昨日に引き続き、
山の小学校でした。
職員室で私の授業開始まで待つ間、
1.2年生が一輪車に乗っていたから、
窓から眺め、
一人ずつ名前を確認していたら、
こどもたちが私を見つけて、
あっという間に集まってきました。
「あわしませんせい~♪♪♪」
あぁ、こどもの息は優しいなぁ…
大好きな人に
まっすぐ走る気持ちって、
本当にあたたかいなぁ
私はこどもたちの
優しい声に、素直さに、
元気をもらいました。
私も大好きなこどもたち!
授業はどんどん進みます。
高学年が低学年をリードして、
先生はあたたかく見守りつつも、
代役だって一生懸命やってくれる。
こどもたちから笑いがたえない、
ステキな時間です。
放課後には、
ミュージカルの音選びをしました。
脚本から私が必要な音楽のイメージを伝え、
先生たちがそれに合う曲を探してきて、
そこから表現部の先生と私で
決定していきます。
効果音やBGMも入れたら、
全部で30曲くらいを選びます。
そのためには、
だいたい3倍から5倍くらい
曲を聞きます。
シーンに合い、
こどもたちが踊りたくなり、
こどもたちを弾ませ、
応援してくれて、
主張し過ぎず、
主張がなさ過ぎない曲。
効果音でも、
似たものをたくさん聞くんですよ。
今回はうさぎの足音だけでも、
10パターンくらいから、
たった一曲を選びました。
ウサギ役の彼が、跳ね歩くのに
ピッタリの足音を!
曲選びを先生たちとし始めて
5年くらい。
初めて先生方と音楽を選んだ時は、
5時間くらいかかったかなぁ~
山ほど聞いても
なかなかピンとこなくて、
持ち帰ってまた探して…の
繰り返しでした。
先生たちも、長年の経験が
なんとなく全体に引き継がれ、
ミュージカルの音楽を探す
感性が開かれてきているみたいです。
また、若い先生たちのセンスや
音を探す技術も素晴らしい!
今日はなんと2時間で決定*(^o^)/*
ミュージカルの関わりが
長くなってきた先生の
決断力もありがたかったです。
一人がさっぱり決断していくと、
全体の曲のセンスが統一されていきます。
私がいつでも決断していたら、
この小学校のカラーが薄くなるから、
私は会議最初の出だしに
景気付けに決断したら、
後は決断権をさりげなく手放します。
その中で、
「よし、これにしましょう!」と、
さわやかに決定してくれるから、
みんな勢いづいて、次につながります。
私が選んだら
もう少し、曲が古くて重くなるけど、
若い先生たちが選ぶと、
ポップでオシャレ!
さすが、現代っ子は、
技術と音楽の進化で
色んないい音を聞いて育っていますね。
色んな音楽を知っているし、
音楽に壁を作っていない。
なんでも聞いて、受け入れている。
若い先生たちのセンスに完敗です*(^o^)/*
そしてまた、
それにふれて、
こどもたちの感性が磨かれます。
変わらずにいる大切さと、
変わり続ける大切さ。
その両面があってこその進化ですね。
年を重ね、経験を積むと、
その力に頼り、自分がスゴイと錯覚し、
新しい進化や感性を受け入れることに、
素直になれないものですね。
若かった頃、
年長者から感じていたジレンマを学びに、
次世代にはできるだけ、
自分たちの感性を花開かせることに
素直であれるようにありたいと
思えてなりません。
こどもが大好きな人に
まっすぐ大好きな気持ちを伝えるように、
誰もが大切なことに、
まっすぐに心をつくして
発揮できるような空間の作り方を、
だんだん
若者に属せなくなったなりの貫禄をもって、
作っていきたいです。
今の今、新たな一歩を。
自分自身の未来のために。