こどもの心は優しい | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

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こどもは、大人が

保護するべき存在であるというのは

当たり前のことですが、

子どもだって、

大人を守ろうとしていることがあるのは、

頭では分かっていても、

実感することは少ないかもしれません。


その昔、

私の師匠が体調を崩し、

生死をさまよったことがありました。


それは、くしくも、

師匠の主宰する

こどもミュージカル本番の1か月前。


ミュージカルのスタッフだった私は、

みんなに心配させないよう、

師匠の体調が悪いことは

秘密にした中で、

本番に向けて、

みんなのレッスンをしていました。


先生は大丈夫だろうか・・・

という不安。


もし、なにかあっても、

先生はきっと、

舞台を成功させてほしいと

思っているだろう、

先生は、全身全霊で

こども達を指導してきていたから、と

非力ななりに、

必死になるしかない気持ち。


毎日、揺れ動いた日々。


それが、本番一週間前、

先生は外出許可が下り、

みんなのもとにやってきました。


先生がみんなの前に立った時、

みんなは、その状況に驚き、

でも、先生が無事だった喜びに安堵し、

一言も、先生の話を聞きもらすまいと

していました。


私は、

コレで、先生は大丈夫だ。

こどもたちの力をもらったら、

必ず、先生は元気になる。

と、ホッとして、

涙が止まらなくなりました。


その時、いつも、

私と仲良くしていた小さい男の子が、

私のそばにピッタリと

くっついてきてくれました。


三歳の女の子が

ハンカチを持ってきてくれました。


私は、その時、

こどもに守られた実感を

心底感じました。


他にも、日々、

こどもに守られている

場面はたくさんあります。


先日、個人レッスンに来た

小2の男の子は、

お母さんが大好き。


なかなか男らしい子で、

「ボクがお母さんを

笑顔にするんだ!」と、

いつも優しさにあふれています。


こどもキャンプから帰ってきて、

ちょっと辛いことがあったけれど、

お母さんを喜ばせたくて、

楽しかった話を

たくさんしていたみたい。


でも、本人が抱えられる

キャパを少し超える

ストレスだったようで、

咳が止まらなくなっていました。


彼の背中をほぐし、

お母さんにその話をしました。


でも、この時、大切なのは、

お母さんがガマンさせたんじゃなくて、

お母さんのために、

彼が愛情から

がんばりすぎちゃったってこと。


だから、お母さんは、

自分を責めることも、

彼を責めることもない。


なんて、やさしい子に

育っているんだろう!と感動して、

抱きしめてあげたらいい。


こどもの愛もまた、

親と同じように深いのです。


今日、レッスンに

行った先の女の子は、

面倒見のいい6年生。


他のお母さんが

レッスンを受けている時、

小さい子が離れられずにたら、

うまく、遊びに連れ出してくれます。


おかげで、レッスンに来た

お母さんたちは、

たっぷりほぐれることができました。


彼女は、つい、面倒見過ぎて、

夕方には、

自分がくたびれてしまいます。


でも、それも、

彼女に世話を

辞めさせたらいいんじゃない。


彼女のがんばりを、

後でたっぷりほぐし、

感謝を伝えてあげることが大切ですね。


こどもだって、

大人の役に立ちたいと思っている。


それは、愛情からだったり、

持ち前の性格だったり、

それぞれのすばらしい能力です。


その能力を大切にしつつ、

喜びで膨らませて、

感謝を伝えると、

互いの大きな幸せにつながりますね。