私が師匠のミュージカルを学び、
もっとも尊敬するところは、
一つのアイディアが
次のアイディアを生むことです。
一つのメロディが
次のメロディを生み、
一つのセリフが次のセリフを生む。
一つの振付が次の振りの原動力になり
全てが関わり合いながら、
大きくふくらんでいく。
レッスンの一瞬一瞬もそうなのです。
私もそうでありたい、と、
願いつつも、
そういうことになれてないと、
つい、段取りになってしまいます。
でも、あまりにそこにこだわると、
話も進まないから、
それは少しずつ指導できるところまで
毎回、課題にしています。
今日、指導に行った樫田小学校は
もう10年以上指導に行っていて、
だんだんその感覚が
こどもに身についているのが、
感じられました。
こどもが振付した踊りの中に、
自然な体の流れを感じている。
体の重心をのせかえて、
振付を作っていました。
セリフを言う時、
右を指さした子がいたら、
次に指を指す子は、
全く左の違う場所を指しています。
三人目は上や下など、
また違うところ。
これは高い技術です。
ちゃんと全体を把握した上で、
自分の役割を理解し、
笑かしたり、ギャグねらいじゃなく、自然な動きをしている。
大人でもなかなかできないことです。
自分という人間からスタートし、
人との関わりからふくらませ、
自他の区別なく、
一つのものを仕上げている!
本当にすばらしいことです。
振付やセリフも演技も、
歌もレベルアップしていますが、
帰りの道道、嬉しくて歌い踊る
こどもの姿を見ると、
本当に幸せな気持ちになります。
いい作品になりそう!
と、いう気持ちと、
名古屋の「とぶくじら広場」も、
早くこの感覚に
していきたいという思い、
いっぱい心があふれました!