心、ほどける時 | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

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昨日は「隠れ家ギャラリーえん」で
個人レッスンをする日。

お店のマスターの4歳の息子さんが、
朝から元気に声をかけてくれて、
お母さんと一緒にお家にあった
ピノキオ人形を見せてくれました。

私が主宰する
ミュージカル『ピノキオ』に出る
予定の彼の気持ちを大切に、
家族がピノキオへの思いと
過ごしているステキさに
胸が熱くなりました。

この日の夕方。
小学3年の女の子が、
お母様とレッスンにやってきました。

部屋の片隅のマットが敷かれた
空間にちょっとタジタジ。

なにをされるんだろうと、
警戒心いっぱいでしたが、
体ほぐしが始まると、
たちまちリラックス。

なかなか賢い女の子で、
いろんな物事を理屈で
考えるところがあり、
クラスの男の子が
ちょっかいを出してくることに、
理由が分からず傷ついていました。

男の子って、カエルをつつくみたいに
予想できない反応を示す女の子を
つつくところがあるんだよなぁ~

好きな子をいじめたりもするしね。

私も反応がおもしろいからと、
よくつつかれて、傷ついたタイプ。

彼女の気持ちはよく分かります。

いろいろおしゃべりしながら、
体ほぐしを進めると、
気持ちのささくれが
ほどけていくのが感じられました。

ガマンしないで、
まずはお母さんに
いっぱい聞いてもらうんだよ。

自分の気持ちが、
自分の中で迷子になって、
自分を悪く思わないよう伝えました。

賢い子は、自分の中で考え過ぎると、
自分を攻めてしまうから。

小学生くらいのうちは
ちゃんと吐き出して、客観的に
悩みを整理する必要があります。

よし、次はお母さんをほぐすね。

彼女には、お店側で待ってもらい、
私はお母さんをほぐしました。

お母さんのレッスンが終わる頃、
彼女からかわいいラブレターを
もらいました。

「ありがとう」という言葉とともに、
家族と私の似顔絵つき。

美人に描いてくれています(*^◯^*)

私は「伝わった」と、思いました。

この世には、
自分を傷つける者もあるけど、
必ず自分を分かってくれる
あたたかな存在がいる。

それは、
たった一回の出会いかもしれない。

でも、かけがえのないもので、
大丈夫だよ!と、後押ししてくれる。

私も幾度となく、
そんな存在に助けられています。

だからこそ、
私もそうありたい。

彼女には、私の気持ちが伝わった。

大丈夫。
彼女は乗り越えられる。

彼女のラブレターは、
私の宝物になりました。