どうやって役を決めるの? | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

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大阪の専門学校で、
私はボディートークの
授業をしています。

体ほぐし、自然体運動から始まり、
ボディートークの理論から
生命にふれることを学びあい、
感性を磨き、
2チームでそれぞれに
ミニ.ミュージカル
「ピーターパン」を作り、
発表し合います。

それをたった三回の授業で
しなくてはならないから、
学生たちには申し訳ないのですが、
一番最初の授業で、
体ほぐしが終わった段階で
「ヘイ!」という声で、
私が役を決めます。

みんなが、
何を基準に役を決めているの?
と、不思議がりますが、実は
それぞれの息で決めているのです。

声に弾みや迫力がある人は海賊、
声が優しい、柔らかい人はこども。

お姉さん的なリードができて、
それでいてみんなを
息で弾ませられるような、
息の弾みを持っている人が
ウェンディ。

かわいいんだけど、
ちょっとオシャマさんだったり、
ピリッと引き締まった
息の鋭さがある人はティンカーベル。

軽やかでハリがあり、
意思のハッキリあるまっすぐな声は
ピーターパン。

みんなをまとめる力と、
海賊たちが慕いたくなるような愛嬌、
そしてちょっとトボけた味と、
やる気を内に秘めている人が
フック船長。

アピール力があり、
チョコマカと人の間をすり抜け、
自分なりの工夫ができて
うまく存在感を出せる人が
コックのシュミー。

ミニ.ミュージカルだから、
今回の役はこれだけです。

本当は、この学生にも
フック船長をやってほしい!
ピーターパンを
やってみてもらいたい!

いろんな気持ちがありますが、
そこはアッサリ切り捨て、
全体のバランスで3回で仕上げられる
役を選びます。

今日、また、1クラス終わりました。

最後の発表会では、
チームごとにまとめた
素敵な仕上がりになっていました。

授業終わりに、
あの役をやってみたかったなあ~と、
学生同士が言いあっていました。

時間が短いから、
なかなか気持ちを汲み取れなくて
申し訳ない気持ちがいっぱいです。

でも、他の役をやりたくなったと
いうことは、
それだけ授業に積極的だということ。

私はその気持ちに嬉しくなりました。

さあ、次のクラスは
どんな学生たちと、
どんな特別な時間が過ごせるかな?

ワクワクします。

最後のクラスは、
子育てスクールというイベントで
発表しなくちゃいけません。

その時にはワニもいるし、
布係や音響係も考えなくては…
衣装も作らなきゃいけないし、
タイヘンです!

火事場の馬鹿力を発揮して、
楽しいミュージカルを作るぞっ!

みんな、待っててね~