互いの個性が輝きました! | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

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昨日は私がアドバイザーとして
ミュージカルを指導した
小学校の「エルマーの冒険」の
発表会でした。

インフルエンザなどで欠席者が
何人か出て、
そのシーンに出ていない子が
1日の練習で代役をつとめることに!

前日から突然の大雪になり、
当日もすごい雪!

開催はできるのかも含め、
本当に発表会が終わる瞬間まで
ハラハラと
緊張せまるものがありました。

この学校のミュージカルは、
12年前に田舎の学校の子達の
コミュニケーション能力向上のために
始まりました。

ミュージカルをすると、
コミュニケーション能力だけでなく、
表現力や創造力も育まれ、
自主性がつき、達成感を味わい
成長も大きくなり、
友情も深まる。
集中力が高まり、成績も向上した!

いろんな成長が促される
活動として、今日まで続いています。

一年かけて全校生徒60人ほどで
毎年、取り組んでいます。

作品は50分と大作です。
一人のセリフも、歌も踊りも
たくさんあります。

自分の役だけでも大変なのに、
代役まですることや、
人の変わったシーンに合わせること、
そしてインフルエンザの復活が
ギリギリで練習不足な子もいて、
こどもたちにも、
大きな負担ではないかと
本当にヒヤヒヤしました。

でも、こどもたちは、
みんな勇敢でした。

このピンチを乗り越えるため、
自主練したり、
本番前に確認しあったり、
代役もすすんで申し出たり、
たくさんの力が合わさりました。

演技は練習では見たことがないくらい
気合に満ち、迫力に溢れ、
感動のフィナーレとなりました。

誰もこのピンチにたいして、
不満をもらさず、
前向きに対処していく姿は、
こどもたち一人一人の力と、
そんな素晴らしい子育てをされている
全家庭の保護者の方々の愛情、
学校の日頃からの在り方と、
先生方の連携プレーの賜物。

そして、ミュージカルが12年間
続いてきた歴史の成せる技だと
思いました。

セリフをいつも後ろで言っちゃう
1年を前に引き出してくれる4年生。

人数が減って代役だらけなのを
明るく引っ張る5.6年女子。

引っ込み思案を卒業して、
空間を動かす役を演じきった
小鳥やウサギ役の子たち。

ここ1番の男らしさを見せ、
ソロを歌い切った
ライオン役の6年生。

各役のボスは、各役をまとめ、
気持ちを合わせていました。

エルマーたち、冒険していく
こどもたちは、本当に明るく
さわやかに全体を進めてくれて、
最後に大きなリュウによじのぼり、
縄をとき、あっという間に
とんでいくシーンでは、
客席から歓声があがりました。

一人一人、一つ一つにドラマがあり、
素晴らしい本番でした。

私はミュージカルの良さは、
互いのすばらしい個性に
気づけることだと思います。

このピンチだったミュージカルは、
まさにそれを知る
すばらしい時間だったと思いました。

出演できた子も、できなかった子も
みんなが舞台に立っていました。

だって、代役の子は、
本役の子の個性に影響を受けた
代役をしていましたから!

ミュージカル、バンザイ!

大成功、おめでとう。

そして、関わってくださった
すべての方に感謝を述べたいです。

ありがとうございます!