私の師匠、増田先生が主宰する
こどもミュージカルには、
こどものときからミュージカルに
出演している大人が何人かいて、
練習を盛り上げ、助け、
してくれています。
私は指導アシスタントとして、
かかわらせていただいていて、
いつか、自分のミュージカルにも、
こうやってミュージカル育ちの
サポーターがほしいなと思います。
今年のミュージカルには、
5歳のシャイな女の子がいます。
いつも保護者にくっついて、
誰かが声をかけると、
楽しそうに逃げていきます。
ミュージカル育ちのリーダーたちは
みんな、それぞれにそれぞれの
タイミングで彼女を追いかけ、
遊びながら、レッスンに誘います。
みんながいつでも、さりげなく
声をかけているから、
レッスンしていなくても、毎回、
楽しんで帰っていっていました。
それが、昨日のレッスンでは、
来て早々、スタッフやリーダーに、
いろんな話を自分から
話しかけてきてくれるのです。
そして、歌の練習では
今までみたことないくらい
楽しそうに歌い、
踊りの練習では、
保護者から離れて、独立して参加！
あまりの変わりように
嬉しいビックリでした！
でも、実は、
ミュージカルをしていると、
こういうことはよくあります。
ある日、突然、こどもが成長し、
やる気を見せてくれること。
また、
練習していないように
見えていたのに、
ものすげく理解していた、と、
いうことが。
イギリスのサマーヒル学園を作った
ニイルは言います。
こどもは、無理に教えなくても、
ちゃんとやるべきことを知っている。
無理に教えるから、
やる気をなくしたり、
歪んだ形になるのだと。
まさに、こどもは、
ちゃんと自分で学ぶことを知っていて
発揮する時期を見定めています！
でも、この成長には、
みんながさりげなく声をかけつづけた
あたたかさや親しみがあるからこそ。
そういう空間で育ったからこそ、
次につながっていくんですね。
私もそういう空間を
作り続ける一人でありたいです。