やわらかな発声で歌うこどもたち | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


こどもの心はミュージカル!

先日終わった、こどもミュージカル

『長靴をはいたネコ』は、

私が指導する表現教室

「とぶくじら広場」のこどもたちによるものです。


子役養成所などではなく、

こどもが自分のままに

表現でするすばらしさを

膨らませる教室です。


観にきてくださった方々が、

「感動した!」と、声をくださることは

何よりの喜びです。


その中で今回、感じたのは、

こどもたちが歌を歌う時、

ガナリ立てる子がいなかったこと。


これは私の師匠の増田先生が

指導の時、大切にしてきたことです。


音楽教師だった師匠は、

幼稚園や小学校のこどもが

元気な声とガナリ立てて歌うことを一緒にして、

ガナリ立てて歌うために、

喉も傷めるし、

声がきたなくなることを懸念してきました。


そして、

「自然発声法」という方法を考えられました。


その人の声のまま、発声する大切さ。

その自然な声のあたたかさと優しさで

思いを伝える大切さ。


私は歌の専門家ではありませんが、

師匠のもとで習った発声法で歌うよう

指導してきました。


すると、今回の本番でも

ガナリ立てて歌う子はいませんでした。


それどころか、

本番の生演奏で、

ソロの歌が聞こえにくかったとき、

袖の子たちが気持ちを合わせて、

歌いだしました。


袖から声で応援するような歌声でした。


本当にいい瞬間でした。


子どもの声は優しく、あたたかい。


大人が子どもを怒鳴り散らさなければ、

こどももも怒鳴らなくなる。


そのことを一つの文化にしていきたいと、

子どもの声に感動してますます思いました。