生卵をたたせるように個性を引き出す | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


こどもの心はミュージカル!


昨日は愛知シュタイナー学園の

6年生の卒業演劇『セロ弾きのゴーシュ』の

指導に行ってきました。


こちらも本番が近く、

3月7日・3月9日と

学校内で発表会をします。


愛知シュタイナー学園初の卒業生になる

4人の児童がレッスンに励んでいます。


4人と担任の先生と私、

6人で行う表現授業に、

最初は緊張しがちだったけれど、

いまではみんな、

表現の時間を楽しみにしてくれているようで、

私の顔を見ると、うれしそうに笑ってくれます。


たった4人だと

劇の一人あたりの責任は重くなりますし、

子どもたちがイヤイヤやるとすると、

かなりの負担です。


でも、こどもたちが楽しんでいるならば、

個性はさらに細部まで見れるし、

表現の中にそれを活かす場面も多くなります。


だから、表現の時間が喜びにあふれていることが、

何よりの環境づくりです。


私はこういう少人数の劇指導をする時、

ボディートークの実習でした

「生卵立て」を思い出します。


卵の中の黄味や白味のありかたを

感じながら手助けすると、

生卵はまるで、自分がたちあがるように

スックと立ってくれます。


それは外から見ると、少し傾いていたり、

ゆがんで見えるかもしれません。


でも、卵にとってはそれが自然です。


子どもの内側の在り方に耳をすませ、

的確に手を添えること。


それこそがボディートークの考える

手助けのありかたなのです。


昨日もたくさん、みんなの個性が光っていました。


楽団長は真っ直ぐ、真剣に、

ネコ役は面白く情熱的に、

カッコウはかしこく、ひたむきに、

タヌキはユカイで明るく、

ネズミは愛情にあふれた連帯感で、

ゴーシュに音楽のすばらしさを教えていきますが、

まさに、一人ひとりがそのキャラクターから

自分の個性を表現し始めましたよ!


その中でゴーシュの心の育ちが

見えるところまで行くといいな~。


私はそのクラスのままに、

生卵をたたせるように、

あたたかく手を添えられたらと思っています。


一人ひとりの個性が輝く

すばらしい劇になりそうです!!