もうすぐ、私が名古屋で始めた
こどもミュージカル『長靴をはいたネコ』の本番です。
チケットも好調で、本番はきっと
297席が満席になるでしょう!
師匠のもとで学びながら、
ミュージカルに関わり18年。
これは大きな教育の一環だと
私はますます思いを強くしています。
①ミュージカルは自分を発揮する場である
人はそれぞれ、個性の種を持っています。
その個性は、あたたかくふくらませる場があってこそ、
発揮されるものです。
ミュージカルで自分を存分に発揮し、
それを仲間にも認められることで、
現在のこどもが低下している
自己肯定感も高まります。
②ミュージカルは相手に気持ちを知る場である
何か一つのことに、
みんなで取り組むということは、
好き勝手ばかりが許されるわけではありません。
仲間を思いやる気持ちもここで養われます。
そして、さまざまな役を演じることは、
人に気持ちになって考え、動くことにもなります。
それは実践的な道徳教育でもあるのです。
③ミュージカルは
コミュニケーション能力を高める場である
自分の言葉に相手がどう反応するのか。
人の動きに対して、自分はどう反応すればいいのか、
それはコミュニケーションの基本です。
積極的に表現として対話すると、
コミュニケーションの能力は高まります。
④ミュージカルは全身運動の場である
ミュージカルを作る時、
子どもたちは全身をたっぷり使っています。
飛んだり跳ねたりする中で、
心肺機能は高まり、筋肉は発達します。
声を出すことも、呼吸器を強くします。
⑤ミュージカルは知恵を養う場である
ミュージカルを作る時、
衣装一つを作るにも、布をどう裁断すればいいか、
どんな配色にすればいいか考えます。
大道具を作るには、下絵を大きくするという
算数の比率計算ができなくてはいけません。
お客様に見せるには、
体をどちらに向けるのが効果的か、
どのタイミングでセリフを言うのか、
それらはすべて、学校で勉強している内容を、
総合的に生かすことです。
⑥ミュージカルは
あたたかな友情を育む場である
本番は、今まで準備してきた内容を
一気に爆発させる時間です。
でも、それは自分の力で、
仲間と助け合う中でしか成功し得ません。
仲間と緊張を分かち合い、手を取り合い、
成功する子と、それは後々の
大きな友情関係を作ります。
⑦ミュージカルは
生きていてよかったと思える活動である
ミュージカルの本番、
がんばって演じた後、
たくさんのあたたかい拍手に包まれると、
やってよかった!生きていてよかった!と
思えるものです。
それは生きる上で、大きな糧になることでしょう。
他にも、ミュージカルを通じて
子どもがつける力はたくさんあり、
今回の舞台のこども達を見ていると、
その力がたっぷり発揮されていることを
みることができます。
何よりも子ども本人が元気を取り戻したり、
友達とより仲良くなったり、
内気な子が人前に立つことが苦でなくなったり、
保護者の方がこどもの良さに改めて気づいたり、
ありがたい報告をいくつも耳にします。
ミュージカルはお遊びではなく、
教育の一環であると
師匠から学んできている精神を、
私もまた、
ちゃんと伝えていきたいと思っています。