こどもは完全なものじゃない!~「とぶくじら広場」活動日記 | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


こどもの心はミュージカル!

今日は北区の「とぶくじら広場」の開催日。

こどもたちは、元気いっぱい汗だくになりながら、

表現を楽しんでいましたニコニコ


「トッピィ」というタウン誌に

取材に来てもらった反響もあり、

ありがたいことに、

少しずつ、こどもたちが増えてきています。


今日、初めて来てくれた年長さんの男の子は、

最初はドキドキしていたけれど、

じきに輪に入って、楽しんでいました。


色んな子どもを見ていると、

私はなんて幸せな場所にいるんだ、と思えます。


こどもたちはてんでバラバラ。

まるで好き勝手なことをしているように見えるけれど、

同じ目的の中で、それぞれの思いや表現をしていて、

誰ひとりとして同じではない良さが光っている!


ここは、それを良しとできる場であり、

ボディートークの表現法を学んでいるおかげで、

そういうこどもの内を見る目が、私にはあるキラキラ


こういう空間を形になっていることが好きな大人が見たら、

なぜそんなに好き勝手することを許しているのですか?

と、言うかもしれません。


でも、『星の王子さま』でキツネが言うように、

本当に大切なことは目には見えない」のです。


こどもたちが、ここに来て、

なぜ、あんなにも元気に飛び回り、

帰りにすがすがしい顔になるのか?


それは自分の思いを発揮しながら、

人の思いを認めることのできる空間だからなのです。


ウォーミングアップのボディートークは、

形になりにくい、内側を揺さぶる体操で、

即興はこどもの内を刺激する題名で、答えなんかなくて、

セリフもちゃんと言えるより、実感がある息であるを目指し、

それら全ては、型にはめずに、

その子の在り方を認めるからできることです。


形を先に与えたら、そんな表現はとても生まれない。


こどもの内を柔らかく保つからこそ、

豊かに膨らむことがあるのです。


最近、子どもを見ていて思います。


人間はポルトマン(スイスの動物学者)が言うように、

不完全な状態(生理的早産)で生まれます。

1歳までは子宮外胎児と呼ばれるくらい、未熟な存在です。


そして、それから先も常に環境と生得的なものが

絡まり合いながら、人間として成長していくのです。


つまり、人間は生まれた時には、

まだまだ完成形ではないのです。

そして、一生かけて、自分なりの完成形になっていく。


小さければ小さいほど、

特性は様々で、アンバランスがあっていい。


なのに、どうして、

日本は同じ箱に入れて、

同じ形にしたがるのでしょう?


それぞれの個性、輝き、あり方があって

すばらしいのに!!


最初に形にしちゃったら、

その良さはたちまち消えてしまうのに!!


まず、それぞれの在り方の中に、

その良さを見出すこと。


そういう眼があったら、

今、学校や家庭環境の中で苦しんでいる子どもが、

もっと楽になるのになと思います。



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