最近、赤ちゃんにまつわる仕事が増えてきたことと、
4月から保育科の学生を教えることもあって、
赤ちゃんのことをよく学んでいます。
ボディートークそのものの発想が、
より自然な生命のあり方は、
赤ちゃんから学ぶこと!というところにもあるので、
赤ちゃんを学ぶごとに、
ボディートークの真髄にも近づくような気がします。
最近読んだ本に書かれていたのは、
授乳行為がいかに、母子にとって大切な役割かということ。
私たちの臓器で一番最初にできるのは、口なんだそうです。
口ができて、肛門ができて、鼻ができて・・・としながら、
人間は生命の進化の過程を、
およそお母さんのおなかの中で、
再現して体を作っていく。
口はもっとも敏感にその感覚を発揮して、
おなかの中でも口の触れるものには、
口で確かめるという行動をするとか。(探索反射)
生まれたての赤ちゃんを、
お母さんのおなかに乗せると、
赤ちゃんは自分でお母さんの乳首までたどり着きます。
そして、おなかの中の探索反射で
パクリと乳首を口に入れる。
お母さんのおなかで、羊水を飲んでいたかのように、
赤ちゃんはおっぱいを飲み始める。
すると、それが快感刺激となって、
お母さんの中で2種類のホルモンが分泌され、
乳首は赤ちゃんが吸いやすい形になり、
お乳が出るようになり、
後産を促すような、体の反応をするそうです。
つまり、赤ちゃんがおっぱいを飲むことで、
お母さんが産後の苦痛に悩まされないような
仕組みになっているという・・・
なんとすごいことでしょう!!
母は、赤ちゃんによってまた、
その生命を宿したときから、助けられているのです!!
おっぱいにはあたたかさがあり、においがあり、味があり、
優しいお母さんのまなざしがあり、声かけがある。
そのおっぱいを飲む過程で、
お母さんが赤ちゃんに声をかけ、
赤ちゃんは5.6ヶ月くらいから「う」とか「あ」とか答える。
そして、ゆすられ、促され、また飲む。
その行為が会話の始まりになっている!
お母さんの腕の中は、第二の子宮というくらいだとか・・・
人を愛する、信じる、コミュニケーションをする、
そういうことは、言葉や理論の世界じゃない!
ふれあいを通して、五感を通して育まれるのですね!
ボディートークが大事なわけを、
また一つ、客観的に知ることができました。
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