樫田小学校でのミュージカルづくり秘話 | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

大人がこどものために本気になる。
だから、こどもも本気になれる!

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今日は大阪府高槻市の最北端にある、
樫田小学校でミュージカルを指導する日でした。

小規模校の児童数は、全体で60人をきっていて、
全校生徒で今年は『ピノキオ』のミュージカルを作っています。

今日はピノキオがやっと人間になれて、
みんなで喜びに踊る、ラストのダンスを振付。

そして、全員のセリフ決めをしました。

「踊り、楽しい♪」と、喜ぶ1年の男の子を、さりげなくリードしているのは、6年の女の子だったり、
セリフが決まるたびに、近くの1、2年の子の台本に書きこんであげる4年生がいたり、
ここには異年齢の良さがあふれています。

12年間、私がミュージカル指導していることもあり、
だれもこどもを叱り付ける先生はいません。

みんな、こどもの個性が発揮しやすいように、
あたたかく見守り、フォローをしてくれます。

公務員さんは、ピノキオの鼻の試作品づくりに燃え、
はたまた、木材でピノキオパズルを作ってくれたり、
学校全体がミュージカルの作品に包まれています。

なんと嬉しいことでしょう!

小規模校だからできる取り組み方、
そしてすばらしい団結間は、
こども同士だけでなく、教師同士、教師と生徒の間にも見られます。

給食中、
一年生と担任のE先生、そして教頭先生の会話。

子A:「ぼくとE先生はカップルやねん♪」
他 :「へえ」
子A:「そやから、教頭先生はおらんでいいで」
教頭:「そんな寂しいこと言わんとって」
子B:「そうや、教頭先生と僕がカップルになったらいいんや」
教頭:「なってくれるか?」
子B:「うん。だから、どこにもいかんとって。
ここでずっと、給食食べて」

なんとかわいい会話でしょう!

私は小学校の教頭先生は、偉くて、遠くて、怖い人だと思っていました。

でも、樫田小学校では、
教頭先生もみんなの仲間の一人として、
こどもと共にいてくれます。

去年は、風邪で急遽、「オズの魔法使い」のヘンリーおじさん役の先生が休んだら、
代役をしてくれたほど!

それというのも、教頭先生だけじゃなく、
樫田小学校の先生みんなが、
こどものミュージカルのために本気だから、
こどもも本気になれるし、
大人とも、仲間になれるのでしょう。

教師と生徒が、なあなあになったり、
生徒が先生に偉そうに話したりすることは、
本当に仲がいいとは言えません。

樫田小学校のように、
相手を労り、大事に思う心の距離が近いことこそ、
本当の仲間意識でしょう!

これからも、楽しくみんなで『ピノキオ』を作っていきたいです!


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