夢中になって何かしている時、
人は心も体も頭も一つに集中している!
成功のために必死になっている時、
人は自我を超え、互いに協力し合える!
私がこどもの頃、学校では学芸会というのがよくありました。
人前に立つことは好きでしたが、
あの学芸会はどうも苦手でした。
だって、一生懸命やると笑われるからです。
私は障害物競争が好きでした。
何かを乗り越えるのが好きだからです。
でも、あれも一生懸命だと笑われました。
どうも学校では、多くの子が
一生懸命になるというのが難しいらしく、
誰かしらけた子が、本気の子を笑う傾向にあります。
ミュージカルの舞台を長年作っていて思うのは、
本気になると、人は他人を笑ったり、
バカにしたり、イジワルしたりしないということ。
もし、そういうことをする子がいたら、
それは本気になれないための
ジレンマから来ています。
本気になることに慣れていないこどもたちは、
本気になる時に葛藤するのです。
本気の自分はカッコ悪くないだろうかと。
それは、本気になる人を笑ってきたからかもしれません。
本気になって何か、成功を願い、力を出す時、
人は一人の力では成功し得ないことを知ります。
いい舞台にしたい、という思い一つに、
本番直前に、子ども同士が支え合い、
励まし合い、手を握り合う姿は本当にステキです!!
そこには愛と友情、優しさがあふれています。
人に言われたことを言われたようにやっているうちには、
この力は発揮されません。
本気のかなめは自主性です。
自分で何かに本気になる空間を、
こどもがたくさん人生の中で過ごせば、
すこやかな育ちができるだろうなと思います。
本気になるよさ!
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