言葉にはイメージがある。
そのイメージを全身で楽しむと、
言葉が立体的に立ち上がる
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先日、保育園に表現指導に行ったとき、
年中クラスに、「大きなカブ」の絵本を読みました。
今回、その絵本をミュージカルにして、
2月に発表する予定です。
こどもたちは、私の声にあわせて
「うんとこしょ どっこいしょ
それでもカブは ぬけません」と、
一緒に言ってくれました。
そのこどもの声を導くには、
ちょっとした魔法の仕掛けがあります。
それは、言葉の中にあるイメージを、
的確に行きとして伝えることです。
この「大きなカブ」でいえば、
「うんとこしょ どっこいしょ」と、
重いものをひっぱる息です。
「うん」で力をこめ、
「とこしょ」で、強く引く。
「どっこい」で、再び力をこめ、
「しょ」で、さらに引く。
この言葉のイメージが、
こどもたちに共通のイメージとなり、
それを共感する喜びが沸き、
自然と声が出てくるのです。
最初に「一緒に言ってね」と、誘いかけるより、
はるかにこどもの心を弾ませ、
イメージをかきたたせ、体を内側から動かし、
それが経験となって感性がはぐくまれます。
こどもに魔法をかけるのは、
まさに息(声)のイメージです。
そして、魔法をかける側の
ワクワクとした期待感が重要です
人は喜びを共有することに、
実はとってもに敏感なのです
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