冬の寒さに堪え、夏の暑さを乗り越える強さ | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

冬の寒さや夏の暑さを乗り越える強さは、
春のあたたかさや、秋の実りの豊かさを知ってこそ生まれる。

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今日、私はこどもたちがドッジボールをする姿を見ながら、
こどもの時の自分を思い出していました。

みなさんは、ドッジボールは得意でしたか?

私はとにかく人と争うことが苦手で、
こういった球技はまるでダメ。
いつも逃げ回っては、思いきり当てられ、
その相手の攻撃性に傷ついたものでした。

でも、大多数のこどもはドッジボールが大好きです。

私は、なんでこんな傷つけあう競技をみんなが好きなのか…
こどもながらに、悩んでいました。

それが今日、こどもを見ていて、少し分かってきました。
こどもたちは、差し迫る危険に直面し、
その危険にある者は立ち向かい、ある者は素早く逃げ、
それでもやられれば、社会の枠から一旦出され、
でも、そこでチャンスを掴み、
相手を当てたら、また、復活するという、社会の厳しさを、
全身で体験し、乗り越える喜びを得ているのです。

一年生の体の小さい子が、
当てられてビービー泣いていたのに、
二回戦では当てて飛び上がって喜んでいる。

なんとたくましい姿だったことか!

ボールを真正面から見据える強さを持てば、
それを受け止め、自分なりに投げることができる。
女の子だって負けていません。

冬の寒さや、夏の暑さを乗り越える強さは、
こうした社会生活で、しっかり養われているのですね!

…ただ、私は一言いいたい。

春のあたたかさや、秋の実りのすばらしさを知っていれば、
人と分かち合い、喜びを共有できる心が育ちます。

闘争心は本能ですが、気持ちの優しさは、環境で育てられていくものです。

そして、それを伝え合う表現力があれば、
チームはさらに強くなるでしょう!

当てられて泣く女の子に、「よくがんばったよ!」と声をかけた女の子。

その子のあたたかさに、私は胸があたたかくなりました。

もっともっと、文化的な心の育ちがあれば、
チームも強くなり、ゲームも楽しくなるのにな……。

仲間同士でボールを取り合う
男の子たちを見て思いました。