子どもを侮ってはいけない。
ちゃんと本質を感じる力があるんだから!!
私はY保育園にかれこれ4年指導に行っています
年に8回くらいの指導で、
年中(4歳さん)と年長(5歳さん)クラスの学年ごとに、
なんとなく小作品にまとめて、発表し合います。
「なんとなく」というのは、
発表が目的の表現ではなく、
子どもが体と心をほぐし、
のびのびと自分を出せるようになること。
その中で、優しさや思いやりの感性が育ち、
友情が育つことを目的としているからです。
今年で4年目なのですが、
先日、その一回目のレッスンがありました
一回目だし、年中さんになったばかりだし、
「体ほぐしでほぐれること」と「言葉の持つ楽しさ」を中心に、
レッスン・プランを立てました。
ウォーミングアップの「ボディートーク」の体操と、
「汽車ポッポ」の歌の汽笛を全身表現するという、
非常に緩やかなプランです。
レッスンは穏やかに、あたたかく進みました。
子どもはみんな楽しそうに表現し、
大いに笑い、大いに声を出し、ほぐれていました。
ところが・・・です
終わろうとしたら、一人の子が
「先生、ボクな、ボディートークしてほしかった。
次はボディートークしてな」
と、言われました。
???
今日したウォーミングアップがボディートークだよ。
と、思って、ハッとしました。
この園は縦割りクラスで、
下の子たちはいつも上の子たちが表現をして、
嬉しくって楽しくって仕方ない様子で
部屋に戻ってくるのを見続けてきています。
彼らにとって「ボディートーク」とは、
心と体がほぐれるだけでなく、
ワクワク生命が弾んでいることなのです。
「楽しい」という穏やかさだけでなく、
「自分を発揮していきいきしている」
その瞬間を、子どもたちが待ち望んでいたことに、
感動しました。
そして、
その子たちの期待を甘く見ていて、
内容をまったくの初心者に合わせた自分を反省しました
この保育園には、
4年の間に、
ボディートークで自分を発揮できる空間が
しっかりと根づいていたのでした