私が働く学童保育では、またしてもインフルエンザの猛威にさらされ、学級閉鎖が始まっています
ちなみに今日開かれる子どもの表現教室の「とぶくじら広場」も、
かなりがインフルエンザで欠席と連絡を受けています
寂しいですが、こればっかりは仕方ないですね
学童保育には、学級閉鎖になった元気な子どもが、朝からやってきます。
準備の時間には、他の子がまだいない中、ゆっくりとその子たちと触れ合うことができます
1年のハナちゃん(仮名)が、私のひざでおしゃべりをしています。
私はしゃべりながら、さりげなく背中をほぐしました。
その子はよく、所謂「嘘泣き」をする子で、周りの子が少し敬遠し始めていて、気になっていました。
その子がどんなことで悩んでいるのか、心と体を一つととらえた『ボディートーク』でほぐすと、
背中から伝わってきます
どうやら言いたいことを我慢していて、特に家族に気を使っている様子でした。
「ハナちゃん(仮名)は、おうちでかなりのおりこうさん?
お母さんに言いたいこと、話したいこと、けっこう我慢してない?」
ハナちゃんは飛び上がり「なんでわかるの」
「背中が教えてくれるんだよ」「へ~」
心の悩みが体にしこりを作ること、そこには具体的な結びつきがあり、
心の問題を指摘しながらほぐすと、共感の中でほぐれていきます。
ハナちゃんは「気持ちいい」と言いながら、私に身をゆだねていました
女手一つでハナちゃんを育てるお母さんの役に立ちたくて、いつも気を遣うハナちゃんが、
どうしてもお母さんに本音を気付いてほしくて、つい、嘘泣きをしてしまうのが癖になっているのも、
彼女の我慢の具合からいくと、仕方ないのかもしれません。
でも、仕方ないからといって許されることではありません。
子ども世界はシビアです。
このままいくと、ハミゴにされたりしかねません。
私はすこしでもハナちゃんの気持ちがラクになるように…と、ほぐしました
ほぐし終えると、「おかえし」といって、ハナちゃんが私の方をもんでくれました。
本来のハナちゃんの優しさが、手からいっぱいあふれました