今日は指導していた小学校のミュージカル、『オズの魔法使い』の本番でした
大成功のミュージカルとなり、客席からも拍手があふれました。
子どもたちはそれぞれに充実した顔で、その一人ひとりの顔を見るだけで、涙がこみ上げました
みんな、それぞれにすごく頑張っていたなあ・・・と。
なんといっても学校で劇に取り組む中には、劇が嫌いだけど、やらなきゃいけない子というのがいるものです。
その子達ができるだけ劇を嫌いにならず、
少しでも表現することが楽しいものだと知ってもらうことが、私の最大の狙いです
でも、50分もする大作をしていく中では、甘いことだけではうまくいきません
「もう少し、必死になって!」と、叱咤激励することもしばしばですし、
高学年を低学年の前で、「それでは伝わらないよ」と、演技をやり直させたり・・・
表現がつらくなる時期がある子もいるでしょう。
そうそう、今回はライオン役の子が、タテガミを嫌がるなんてこともありました
その中で、友達同士が互いに助け合い、演技の好きな子が一生懸命やってくれることで、
空間が盛り上がり、苦手な子もだんだんやらざるを得ない気持ちになっていく。
そして、終わったときには、「やってよかった」と思える。
互いに達成感で手を取り合う。
そこで育まれる友情こそが、学校でミュージカルに取り組んだ値打ちだと思います
今回もミュージカルの後にそんな場面がいっぱいありました。
表現が好きな子は、表現できた嬉しさと、客席の拍手に興奮でした。
苦手な子も、苦手なりに一生懸命やって、感動していました
先生同士も喜びで抱き合ったり、子どもにすばらしさを伝えたり、ステキな瞬間があふれていました。
この経験を通して、大人になったとき・・・自分を表現すること、自分の思いを伝えること、
いざというときには、ちゃんと自分の思いを表せる人間になってほしいと思いました
そして、なにより「本気になる喜び」を、持ち続けてほしいと思いました。
たくさん感動をくれた子どもたちに、心から感謝をこめて・・・