先週、ギャラリー「えん」で「体ほぐし」に来る方を待つ間、
コーヒーを飲みながら、そこに置いてあったマンガを、ふと手にしました
タイトルは『君に届け』。椎名軽穂さんの作品で、最近映画化されました。
何気なく読み始めたのですが…途中で何度も涙がにじみ、胸が熱くなりました
暗くて影があるため、周囲となじめない黒沼爽子が、爽やかを絵にかいたような男の子、風早翔太に出会い、
心を少しずつ開放し、周りと仲良くなり、友情を得ていく話で始まります
そこには、クラスの子たちの考え方や何気ないからかい、それと風早くんの感じ方や動き方、
はたまた爽子と最初に仲良くなった女の子たちの気持ち、そして爽子の感じ方や話す言葉の間に、
それぞれ微妙な、あるいは大きなズレがあることが描かれています。
私は周りから誤解されやすく、やはり爽子のように、クラスに馴染めないことが多くありました。
自分が良かれと思ってやっていても、それが理解してもらえなかったり、
みんなの役に立ちたくて、気が付いたらクラスの雑用をたくさんしていて、
別に嫌じゃなかったのに、最終的には「いいかっこしい」などと言われたりして、
みんなが喜んでくれなかったなら、なんとためにしたんだと、悩んだり…。
この爽子と重なる部分を、たくさん持っていました。
このマンガを読んで、そうか、あの頃、周りからは私が分からなくて、誤解されていたのか
なんとなく話しにくい雰囲気を、私も持っていたのか・・・
あのころ、助けてくれた友達は、みんなの中から突出して、勇気を持って話してくれていたのか
と、感動したり、気付いたり、心の中がいっぱい動きました。
でも、結局、それぞれの生き方や考え方から、言葉のニュアンスのズレが、たくさん生じてるがゆえに、
起こる誤解やすれ違いの、いかに多いことかを知りました
今でもその子どもの頃からの積み重ねで、話し方や感じ方が、微妙にズレているところもあり、
誤解を受けたり、勘違いされたりすることがいっぱいあります
でも、爽子は一生懸命、自分を大事にしてくれる友達に、心を尽くしていきます。
その姿は感動的です
私も、そうでありたいなあと、思うのでした。